ザ・クレイジーズのレビュー・感想・評価
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あんまりクレイジーじゃない
発狂した人々が大暴れするのかと思ったらそうでもない。延々話している場面が続く。せめてもう少し短くしてほしい。
テレビの深夜放送が似合う
ウイルスが流出しパンデミックを起こす、ご時世に合った内容です。
ロメロが監督だし面白そうだし、期待して観ましたが期待ハズレでした…
つまらないとは言いきれないが面白いとも言いきれない…
テレビの深夜放送が似合いますね(笑)
淡々とダラダラ無駄に長い感じがします。
もっとカットして、簡潔にした方が良かったでしょうね。
眠かった…
俺は狂ってる?
何が起こっているのかさっぱりわからない住民の心理状況をそのまま再現したような展開。発端は田舎町エバンスシティで男が発狂して妻を殺して自宅を放火。二人の子供のうち、一人は死亡した。そんな大騒ぎの中、街には防護服を着た軍隊が現れ、伝染病対策のごとく、3613人の住む町をロックダウンして、完全隔離政策を取る。夜中の出来事でもあり、叩き起こされた住民たちはわけもわからず高校へと移動させられる。
実は数日前に墜落事故が起こり、そこからウイルスが流れだし、井戸水などに浸透していったらしいのだ。政府と軍は隠蔽工作のため躍起になっていたのだった。とりあえず主人公は元グリーンベレーのデヴィッドと恋人ジュディ。そして友人のクランク、キャシーと父親の5人の逃亡劇となっているが・・・それぞれ狂ってるのではないかと疑心暗鬼となり・・・
住民側の視点と軍の視点の両面からまるで再現ドラマのような趣を見せ、何が起こっているのかわからない恐怖と、ひたすら隠蔽して感染を抑えようとするドラマなのです。発狂させるか死に至らしめるかというウイルスはどんな研究で作られたのか、どうして事故が起こったのかは会話だけなので真実は闇の中。感染経路や潜伏期間(少数例で1日か2日とは言ってた)もさっぱりわからないままだ。ひょっとしたらウイルスなんてものは存在していなかったんじゃないかとも匂わす展開が興味深いところだ。
軍の出動によって恐怖から狂気へと変貌し、やがて民間人と軍との戦争を思わせる内容といい、軍は市民を護らないといったテーマも垣間見える。狂った人たちも単なる偶然、抑圧による精神的苦痛によるもの、いくらでも考えられるのだ。異常事態による人間の心理や、核兵器まで投入しようとする政府の横暴さ、生きるための戦いと隠蔽するための戦い、心の醜さと生存本能が混在するストーリーは終盤になって冴えてくる。
ゾンビを使わない感染モノ。敵ウイルスが見えない恐怖。やはりロメロの偉大さがちょっとだけわかる作品だった。ただし、ホラーやサスペンスといったものは感じられないし、高校に集まった若者たちが楽しそうにしていた点など不満点もいっぱい・・・
ラストのテーマソングはBeverly Bremersの「Heaven Help Us」で、キャロル・ベイヤー・セイガーとメリサ・マンチェスターの共作。ベトナム戦争時の痛烈な反戦歌の歌詞を見ると、この作品にとても合っていた。
まさか劇場で観れるとは!
この作品が劇場で見られるだけでも奇跡だ。ロメロならではの作品てまある。DVDでしか見れないと思っていただけに、感無量である。ロメロの作品を今更評価するのもいささか気が引ける。ロメロの作品群はもはやクラシックであり、アーカイブであり、一つのジャンルですらある。ロメロはロメロなのだ。
地獄絵図
細菌兵器の漏えいを扱ったパニック・ムービー、本作は1973年製作、「アウトブレイク」が95年だからそれより前に細菌兵器の恐怖を扱った点では評価されて然るべきなのでしょう。生物兵器禁止条約は75年発効だから微妙にリアルっぽい。
ところが妻子殺しのおぞましい冒頭シーンから必然性の無いヌードシーンが出てきた時点で、B級映画の典型と悟ってしまう。
軍によるロックダウンだが手際も悪く混乱の極み、司令部と現地が終始怒鳴り合い、福島原発事故の東電のやりとりが想起される。
発症すると錯乱状態になるあたりは脳炎を思わせる、住民3600人の小さな町は感染者と軍と脱出組の殺し合い、地獄絵図に塗り替わる。
医者がウィルスに抗生物質と言う時点で医療監修が皆無な映画だとばれるでしょう。
何故か開発者が現地に送り込まれ、感染死、因果応報なのか証拠隠滅の目論みだったのか。
どうやら、最後は核で焼き払うのだろうが、流石にそこまで描けないので曖昧なままThe End。
(ここから脱線)
メッセージ性は買うが銃社会アメリカの住民統制の難しさだけを描いているようでもあり、矛先が国家や軍の稚拙さや横暴さではちょっと単純な気もする。
生物兵器禁止条約は2018年時点で179カ国が締結(未署名はイスラエル他11カ国)だが医療目的とすれば実態は掴めまい、新型コロナ武漢研究所流出説、資金を出したとされる米国が責任のなすり合いの最中だが武漢研究所のBSL(バイオセーフティレベル)は2、せいぜい、はしかやインフルエンザ程度の防疫だから心もとない、エボラなど危険なウィルスはBSL4施設が必要だが大学のキャンパス内にある国も多いと聞くとぞっとする。この際、研究体制、取扱いの一層の厳格化が必要と思われるのにWHOも中国依存だし、イスラエルは野放し状態、これでパンデミックの再来は防げるのだろうか不安は増すばかり・・。
ウイルスがあるというだけで人は勝手に崩壊する。
感染すると狂ったようになるだけという普通の人なのか感染してる人なのか全くわからないウイルス。これを見てるとウイルスなんて最初から漏れてなくて、ウイルスが漏れたという情報を流すだけでも人はここまでなってしまうんじゃないか。ある意味心理攻撃のようなものでは?
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