「これもまたシン・ゴジラへむけての習作というべきでしょう」Cutie Honey キューティーハニー あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
これもまたシン・ゴジラへむけての習作というべきでしょう
意外と面白く破綻なく楽しめます
アニメがそのまま実写となっています
庵野秀明監督の頭に浮かぶ映像がそのまま絵になるこれまでのアニメ作品から、それをさらに一工程増やして実写に変換する
その感覚を確かめたような作品です
これもまたシン・ゴジラへむけての習作というべきでしょう
片桐はいりさんのゴールドクローが強烈な印象を残します
しかしなんといっても夏子役の市川実日子の印象が全編を支配していて、主役はこちらだったかも?と思ってしまうほどです
シン・ゴジラでの尾頭ヒロミの原形はすでにここにあります
脚本、セットなどの美術、衣装、カメラの動き、構図
こういったものは、彼の脳裏のままに実写化できます
できないのは役者です
脳裏にあるイメージに近い役者を配役してもそれは近似値であって、彼の求めるイメージと完全に一致するとは限らないのです
最もイメージに近い俳優を配役しても、その演技がまたイメージどおりであるとは限りません
そこはアニメの声優の演技と同じですが、実写は映像まで役者により一人歩きを始めてしまうのです
そこをどこまで許容するのか
あるいはそこに実写の価値を見出すのか
そのスタディーだったように思えます
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