劇場公開日 2005年5月21日

「きわどいトークの嵐が吹き荒ぶ」クローサー(2004) いけいさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0きわどいトークの嵐が吹き荒ぶ

2024年10月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

名匠マイク・ニコルズ監督作品ということと超豪華キャストに惹かれて鑑賞。
冒頭のイケメンとちょっと擦れたギャル風美女との出逢いのシーンは、少々突飛な感じはするもののなかなか良い雰囲気なので、おのずと期待値は上がっていく。
と思ったのもつかの間、次のシーンではいきなり先出のイケメンと今度は大人なコンサバ風美女との恋の駆け引きが始まっている。おっと、これはどんな展開になるの!?と、にわかに本作の設定に不安を感じ始める。
気が付けば、男女4人がぶつけ合うきわどいトークの嵐が吹き荒ぶ中、行ったり来たりの泥沼劇が繰り広げられる。これはもう収拾がつかないでしょ。なんだこのストーリーは…と呆れ果てたころに一応決着がつく。
全体を通して雰囲気は結構好き系なのだが、予想外のテーマに観終えてモヤモヤだけが残ってしまったのが正直なところだ。戯曲を基に脚色というのは本作最大の魅力ではあるが、やはり何だかもったいない感が拭えない。

いけい