劇場公開日 2003年6月28日

「恐ろしいほど簡単に人が死ぬ日常」シティ・オブ・ゴッド cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5恐ろしいほど簡単に人が死ぬ日常

2014年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

1960年代から1980年代にかけてのリオデジャネイロ、中でも貧困にあえぐ神の町と呼ばれるスラムを舞台にした実話を基にした抗争劇。

ここでは子供達、青年が簡単に銃を手に入れてクシャミでもするように簡単に人を殺す。そこには明確な理由もいらない。
もちろん強盗、麻薬も日常だ。
凄惨にして壮絶。しかし、それが彼らの生きる場所であり、そこで生きるしか無いのだ。
そしてこれは過去の話でなく、現代でも世界にはお菓子でも買う感覚で子供が麻薬や銃を手に入れることが出来て、遊ぶかわりに(生きるためにも)強盗や殺人を繰り返す場所があるのだ。

臨場感あふれるカメラワークと素人を起用した演技でとてつもないリアリティーと恐怖を感じた。

ワールドカップが開催されている今だからこそ観たい作品。

cani tsuyo