「シティ・オブ・ゴッド」シティ・オブ・ゴッド koyaさんの映画レビュー(感想・評価)
シティ・オブ・ゴッド
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単純に銃やドラッグ、無法地帯的社会の暴露動画としての面白さを感じる映画。
しかしそれ以上に、貧困や階層といったものが一つの事象として存在するのではなく、確実に再生産性を持っているということを主張し、その再生産の遺伝性を問題提起している映画であると感じた。
またストーリーのキーマンではなく第三者の視点を軸に構成することで理解しやすく、ここにも上述した再生産性を感じ取ってほしい製作者の意図が汲み取れたように思える。
終盤を冒頭のシーンとして切り取る方法は、ある種王道ではあるが、この映画の場合は冒頭と終盤の同じシーンを全く違った印象で受け取ることができ非常に効果的なケースであったと感じた。
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