「狂気と暴力の支配は孤独がつきまとう」血と骨 菜野 灯里 (ナノ アカリ)さんの映画レビュー(感想・評価)
狂気と暴力の支配は孤独がつきまとう
戦後の日本は大阪。出稼ぎにやってきた朝鮮人の少年が、狂気のような性格と暴力的な支配で、事業を興し大金を手にいれるも、自身の老いとともに衰退していく。
暴力に傾倒し狂気のような主人公を演じるビートたけしはハマり役で迫真の演技。全体的に暗めのトーンで、引き絵が多い。暴力が招く暗さがあるものの、客観的な視点からはドタバタ喜劇にもみえてくるときがある。
狂気がかった主人公の妻役・鈴木京香の体当たりな演技は見もの。
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