劇場公開日 2004年11月6日

「狂気と暴力の支配は孤独がつきまとう」血と骨 菜野 灯里 (ナノ アカリ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5狂気と暴力の支配は孤独がつきまとう

2020年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

戦後の日本は大阪。出稼ぎにやってきた朝鮮人の少年が、狂気のような性格と暴力的な支配で、事業を興し大金を手にいれるも、自身の老いとともに衰退していく。

暴力に傾倒し狂気のような主人公を演じるビートたけしはハマり役で迫真の演技。全体的に暗めのトーンで、引き絵が多い。暴力が招く暗さがあるものの、客観的な視点からはドタバタ喜劇にもみえてくるときがある。

狂気がかった主人公の妻役・鈴木京香の体当たりな演技は見もの。

菜野 灯