劇場公開日 1968年4月20日

猿の惑星のレビュー・感想・評価

全54件中、21~40件目を表示

5.0衝撃のラスト・と、痛烈な風刺。

2023年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

萌える

いつまでも心に突き刺さる。
単なる”実は…”というオチではない。

公開時、ネタバレ厳禁とされた映画。
とはいえ、そのネタバレはいろいろな解説で聞いていた。
だが、前半の異文化の中でのハラハラから、
洞窟シーンでの種明かし、
その流れの中で知るあのラスト。
テイラーと一緒に喚き散らしたい気分だった。

人間が、他種にやっていること。
観察・実験・世話の様子が、痛くてたまらない。
 テーラーが昆虫採集用に捕まえた虫、里に下りてきてしまった野生生物になったようで、その行く末にハラハラ。
 ペット・家畜や実験動物に対する仕打ちと同じ手術・ロボトミー・博物館。
 医学・科学の発展と命の尊厳。
 いったい何様なんだと、怒りが猿に向くと同時に、同じことをやっている自分たちへも突き刺さる。

そんな中、収監された動物と心をかわしたいジーラの仕草がかわいらしくて。
 ここでも動物たちと関係を作りたがっている自分たちを見ているようで、複雑…。

そしてサルたちの世界がこそばゆい。
裁判・葬式・学問への情熱・昇進・出身によって決まってくる地位…。進化論に対する論議まで再現。
まるで私たちの世界を見せられているようで苦笑してしまう。

テイラーの、ジーラ達へのふるまいが暴力的なのがすごく気になった。
 宇宙飛行士となった人だから、知的で紳士的なふるまいを期待したけれど、ターザンか里に下りてきてしまった野生動物かと言いたくなるようなふるまい…。痛みや不安でああなっているのかな?古いアメリカ映画だからああいう乱暴なのが”男らしさ”の表現なのかな?なんて思っていたけれど、
最後のオチにつながっているとは。

うまい!!!
 テイラーと同じ行動様式の、すべての現代の人間の日々の行動・考え方が、オチにつながる。

なんて、思いながら見ていると、あながちSFとも言えず、未来予言のようにも見えてくるところで、あのラスト。

「禁止区域」「禁止区域に存在する遺跡」という時点で、オチの予感はひしひしと伝わってくる。
そこに、ザイアスの説明。
 テイラーの行動で証明されている人間の性。使役動物(家畜・奴隷)としての”人間”なら増やす方が良いだろうに、なぜ”去勢””駆逐”が必要なのか!!!
 それを反面教師にして猿たちが作り上げてきた世界。
そしてラストのショット。この結果を招いたのは…。
冷や水を浴びせかけられた気分。

探検・サバイバル映画でもあり、
何がどうなっている?とミステリアスでもあり、
異文化経験のワクワク感と、自分たちへの風刺に苦笑し、
ジーラやコーネリアス・ザイアスらの怖いビジュアルと、愛らしい動作・表情のギャップに愛着を覚え、
B級映画的なノリに、くつろぎながら楽しんでいると、
最後にとてつもないシンプルなメッセージをつきつけられる。

生涯忘れられないインパクト。

未来に伝えたい映画。
地球が、私たちの知っている地球として残っていくために。

(原作未読)

ああ、確かに、続編・サイドストーリー・スピンオフ…ジーラとコーネリアスの物語とか…を作りたくなる。
愛しくなる映画。

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とみいじょん

4.0何といってもラストの衝撃

2022年10月18日
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ジョニーデブ

5.0これが

2022年6月15日
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ミスター

5.0未来の地球・・・

2022年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

SFアドベンチャー
オリジナルシリーズ1作目(1968年)

4人の
宇宙飛行士を乗せた
宇宙船イカルス号が
ある惑星に不時着する
だが、そこは
猿が支配する惑星だった。

あまりにも有名な作品ですね。

宇宙飛行士テイラーを演じる
チャールトン・ヘストンは
「十戒」(1956)も感動作で
「ベン・ハー」(1959年)では
アカデミー賞
主演男優賞を獲得。

子供の頃、父と一緒にテレビで観て
人間と猿の立場が逆転していることに
大きな衝撃を受けました。

捕らわれの身となったテイラーの
逃亡を手助けする
チンパンジーの考古学者
コーネリアスと
動物学者ジーラ博士の
特殊メイクも驚きでした。

ラストの場面の砂浜で
チャールトン・ヘストンの
絶望の表情が忘れられません。

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LaLa

3.0戦争マニアへの警鐘

2021年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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SpicaM

5.0大好き

2021年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波
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kossy

3.0シリーズ第3作の後は新シリーズへ、がお薦めか…

2021年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

NHKBS放送を録画して何度目かの鑑賞。

言わずと知れたSF映画の金字塔的作品だが、
さすがに公開当時の衝撃は経験済み
なので、やたらと間延びした展開だけが
気になる鑑賞にはなった。

過去の人類の文明地層の上にある
現在の猿文明、との設定は、
グラハム・ハンコックの「神々の指紋」
を思い出す。

映画の内容は一見荒唐無稽だが、
実態は深刻そのものと言える。
北朝鮮の核兵器のみならず、
昨今の欧米VS中ソの対立は、
このSF映画の設定がにわかに現実味を
帯びてきそうで恐ろしいばかりである。

シリーズ第2作以降を未見の方々への情報と
しては、ある意味、この第1作で
全てのシリーズ内容を
網羅しているようなものですが、
まあ意味があるのは第2・3作目までなので、
その後は、新シリーズの3作品に
移って頂くのが良いのかなと思っています。

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KENZO一級建築士事務所

5.0今も忘れられない衝撃!

2021年2月13日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

興奮

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しゅうへい

4.0自業自得

2021年1月11日
スマートフォンから投稿

最後は猿が人間になった、人は自業自得です

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優秀君

3.0まあまあ。

2020年8月15日
PCから投稿

オチを知っていたが、知らなくても途中で気付きそう。議長の猿がムカつきます。

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aaaaaaaa

4.0衝撃のラスト。

2020年8月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

衝撃のラスト。
すべてはこのラストのオチとラストのメッセージのための映画です。

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光陽

3.0はい

2020年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい(^^)

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ぽじのふ

4.0教育を受けた猿がある時、牢屋を抜け出し飛行船で宇宙艦を脱出し、とあ...

2019年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

知的

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映画研

5.0思考の相対化をもたらすという意味で、2001年宇宙の旅と並ぶSF映画の金字塔

2019年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

言わずと知れたSF映画の超有名古典
1968年4月公開、2001年宇宙の旅と同時期になる
奇妙なことにそのちょうど10年後にはスターウォーズと未知との遭遇も公開時期が重なった
結末のオチは今では本作を観てない人でも知っているほど

SFの役割とは何か
それは思考の相対的化なのだと思う
物事の見方の固定観念を相対化したときに、新たな価値観が自分の中に生まれ、同じものを視ているのにもかかわらず、違う見方によってそれが全く異なる光景に見える
その時、私達の思考は固定観念の重力から解き放たれて高い空中から俯瞰して考える事ができる自由を得たと言える
それがSFの本当の醍醐味であり役割なのだと思う

本作はそのSFの役割を存分に果たしている映画だと言える
突っ込みどころは山ほどあるからSFのうるさがたには本作は受けは悪い
しかし、本作ほどSFの役割を果たしている作品はそうないのではないか
その意味で本作は2001年宇宙の旅と並ぶ、SF映画の金字塔なのだと思う

本作は第二次大戦時に日本兵に捕虜になった白人の屈辱感が元になった人種差別的な作品であると揶揄する向きもある

だか原作はともかくSF映画の本作を、それをもって非難するのはあまりに表面的過ぎはしないか?

白人至上主義者の目が本作によって、思考が相対化されたなら、彼らの人種差別的思考はどうパースペクティブが変わるのか?
本作を観終わったあと去来する思いは何か?

文明とは何か?
人間とは何か?

本作を深く深く考えて観るならば、そのような疑問に行き当たるはずだ
第一、猿の信奉する宗教感はキリスト教そのものを反映して進化論を否定している白人至上主義者そのものの姿ではないか
その思考に至った時、彼の脳裏には人種という序列は相対化されてしまっているのではないだろうか?

そして更に思考を進めるならば、
本作は猿であったが、人工知能による機械ならどうなのか?
遺伝子工学による人造人間ならどうなのか?

前者ならターミネーターであるし、後者ならブレードランナーだ

このように本作はSF映画として巨大な影響をもたらしたといえる
正にSF映画の金字塔だ

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あき240

3.5衝撃的な

2018年4月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

どんでん返し

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肉ネ~ム

3.0The man can be domesticated. ラストが超有名なSF映画の古典

2017年10月15日
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鑑賞方法:VOD
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アキ爺

4.0衝撃の結末はなんとなく覚えていました。何十年も前のガキの頃に見た作...

2017年10月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

衝撃の結末はなんとなく覚えていました。何十年も前のガキの頃に見た作品なのに。それだけインパクトがあったのだと思います。それは今見ても色褪せていません。それどころか、当時よりもより身近な恐怖となっているのかもしれない。間違いなく名作といっていいでしょう。
一作目しか見ていませんが新シリーズも面白いですね。
今回元祖の本作を見てこちらも素晴らしい。新シリーズしか知らぬ人にはぜひ見て欲しい。
私も新シリーズの方を見なければ(笑)
楽しみです。

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はむひろみ

4.0去勢は断る

2017年9月3日
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Kj