劇場公開日 2023年7月28日

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さらば、わが愛 覇王別姫のレビュー・感想・評価

全103件中、41~60件目を表示

3.5公開30周年、レスリー・チャン没後20年、再上映

2023年8月16日
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鑑賞方法:映画館

京劇に全く興味なく、中国映画にも興味ないので、最初は観る気なかったのですが、評価が高いので観てみました。 日中戦争前から始まる物語で日本は悪的に描かれていて、噂に聞く抗日映画っぽく、ウサンくさく思いかけましたが、 まあ許容範囲かな、プロパガンダ的な映画じゃない、 中華視点から観る当時の日本は、日本人として勉強になります。 この映画は、中国、香港、台湾、の合作です。 途中から、評判ほど良くないな…ビミョーだな…と思ってたけど、 そんな気持ちは、最後で、ひっくり返されました。 終わり方が秀逸、なるほど…と。 最後まで観て、もう1回観たくなった。 京劇と京劇役者を変わりゆく時代と共にスケール大きく壮大に描く映画です。 京劇を実際に目の前で観ている感覚にもなれるので、映画館で観たい、映画館で観るべき、演劇的な映画だと思います。 映画館で上映されたら、ぜひ映画館で!! PS.172分の長さは体感的に気になりませんでした。

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RAIN DOG

5.0レスリー・チャン!

2023年8月15日
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京劇の美しいお芝居はもちろん、 嫉妬でぷりぷりしているところも、 とにかくレスリー演じる程蝶衣に魅せられる。 単純な恋物語でなく、生い立ち、時代に翻弄される一生を描いた大作。 菊仙とはただの恋敵でないところがまた複雑で、 何度も観たい映画。

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Ori

5.0別格

2023年8月15日
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鑑賞方法:映画館

絶対的に星5。 こんな映画があるとは…知らなかった。 京劇という芸術も知らなかった。 リバイバル上映に感謝。 約30年前に上映された映画で、それなりに古い映像なのだろうけど、そんな事関係なく美しい。 政治・時代に翻弄され、目を覆いたくなるような暴力や残酷なシーン、裏切りの連鎖だったり、本来は美しいとは程遠い出来事が繰り広げられるが、とにかく美しい。 美の化身なんて言葉を思い起こさせる主役のレスリー・チャンがそのように魅せているのか… そこに私利私欲が全く存在していないからか… 特に主役クラスの3人の内2人は、その時代を自分の置かれた境遇の中で必死に生きただけなんだよな。純粋に。 演技には疎いが、この映画におけるレスリー・チャンの凄さを形容できる言葉が見つからない。 まだまだ自分の知らない、このように素晴らしい映画があるのだろう、あって欲しい。 そして、同じように映画館で上映して欲しい。 そんな事を思う映画だった。

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tkyk

5.0美しくて残酷

2023年8月14日
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こんなに美しくて残酷な物語、滅多に出会えない。 とにかくレスリーチャンの美しさが終始とんでもないことになっている。舞台上でも日常でも、所作や表情のひとつひとつに虞姫が宿ってしまっているし、小樓(大王)への思いはずっと消えない。これが彼の名役者たる所以でもあり、悲劇でもある。 盧溝橋事件や日本降伏、共産党政権樹立に文化大革命と、中国の激動の時代に翻弄される様が本当に悲しい。 いつだって同じ京劇を美しく壮麗に演じているだけなのに、最前列の観客が誰か、劇場の外で何が起こっているかによって、思うように芝居ができない。そのもどかしさや悔しさ。 序盤から色んな意味で目を覆いたくなるシーンが続くけれど、なかでも終盤の文革のシーンは壮絶。これまでどんなときも歯を食いしばって支え合ってきたはずなのに、暴言を吐き合ってしまう。炎越しで見切れつつもチラッと映る蝶衣の悲しげな表情が何とも言えない。その中で小楼は絶対に超えては行けない一線を超えてしまい、取り返しのつかない結果になってしまったときの半狂乱で後悔する場面も辛い。 時代に翻弄され、11年ぶりに会えた2人の最後の舞台でやっと本当の虞姫になれた蝶衣(小豆)を見つめる小樓の笑顔、ぐっと来る。

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ケロケロケロッピ

4.5レスリー・チャンを閉じ込め永久保存する映画

2023年8月14日
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蝶衣の波乱の人生と悲しい最期が自殺を選んだレスリー・チャン自身の人生に重なる部分もあり、なんとも言えない気持ちになる。 それと共に、レスリー・チャンがこの映画を残してくれた事が本当に尊い。 映像は閉じ込められ、永遠だ。 クリストファー・ドイルの撮影する作品は全部好きだ。視点が美しすぎる。この映画であれば阿片と金魚のシーンが特に。 ストーリーは幼少期からの一生をかけての愛憎劇でもあるし中国の歴史の変革に弄ばれる運命を描いた大河ドラマ的でもある。 職業俳優は舞台は舞台、私生活は私生活と切り離すことが出来る。 しかし、役が憑依する俳優は、私生活がどうであれ、舞台の上にいるのが本当の自分で舞台の上が人生だと、舞台の上で生きて人々を魅了する。 この映画を観てレスリー・チャンに魅了されない人がいようか! 美しい身のこなしに、その声に、その眼差しに。 4Kで蘇らせてくれてありがとう!

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momo

4.5(原題)覇王別姫

2023年8月13日
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鑑賞方法:映画館

何度観ても名作!映画館でこの映画を観ることができて(しかも4K)感激でした。 2023年映画館100本目(リピ作品含まず)

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AYK68

4.0悲しくて儚い…

2023年8月13日
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鑑賞方法:映画館

30年前の公開当時に鑑賞してたが 内容あんまり覚えてなかったです でも最後あたりの 石頭が「全く愛してない」 と菊仙へ言うシーン その絶望的な悲しい表情が 強く記憶に残ってます 4Kリマスター すごく綺麗で良かった

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H1DE!

4.0切ない

2023年8月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

中国で生きてゆくことの過酷さ、主人公たちの切なさを感じた。レスリーチャンはかっこいいな。

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

4.5実らぬ愛の儚さ

2023年8月11日
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鑑賞方法:映画館
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himabu117

5.0追悼 レスリー・チャン

2023年8月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

幸せ

作品の評価は既に明確であるだけに、何も付け加えることはない。私たちはレスリー・チャンという素晴らしい役者が今も作品の中で生き続けている事実を認識するだけである。

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shanti

4.5さんざしの砂糖漬け

2023年8月9日
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泣ける

難しい

萌える

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カールⅢ世

4.0失われしもの。

2023年8月9日
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鑑賞方法:映画館

京劇という一見華やかな芸能文化の栄枯盛衰を中国の近代化になぞらえる。その縦糸と横糸に加えて、主人公たちの苦悩が底辺に流れる。とても豊かな作品だ。 近代化による弊害として過去と現在、新旧、老若といった二項対立。現代作家による中国の作品には、今でも同様のテーマの作品が多く観られることが、興味深い。 この作品がヨーロッパの近代化を表現した「愛と悲しみのボレロ」の中国版だとすると、明治維新後の日本を描いた同様の作品があるなら知りたい。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

5.0レスリー・チャンに酔いしれる…

2023年8月9日
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泣ける

悲しい

レスリー・チャンがあまりにも美しく、あまりにも儚いので…その姿を見ているだけで泣けてきます… 心が震えます。 映画好きの友達が「映画館で見られるチャンスあるんなら絶対見て欲しい‼️‼️」と激推ししていたので、 初めての観賞。 見る前は 3時間長いな…集中して見られるかな…と不安でしたが、なんのなんの、 長さなんて全く感じず、それどころか まだ終わらないで、 まだ見ていたい…とさえ思いました。 レスリー・チャンの息をのむほどの儚い美しさは ずっと見ていられます。 母親に捨てられ、 有無を言わさず入った京劇の世界… そこで生きるしか選択肢はなかった。 そんな過酷な運命の中で、かばい、優しくしてくれたお兄さんに、いつしか特別な感情を持つ… どんなに辛く苦しい人生であろうと、 お兄さんへの想いはぶれることなく 一途に持ち続けていた。 レスリー・チャンの、 幸薄い蝶衣を演じる全てが 儚く、壊れてしまいそうにあやうい… 胸が締め付けられる思いでした… こんなに苦しくなるのに また見たいと思う映画です。 しばらく作品の世界から抜けられませんでした。 あの儚く美しい レスリー・チャンにまた会いたくなります。

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エリー♪

5.0見るたび視点と感想が変わる秀作

2023年8月6日
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泣ける

興奮

知的

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ぽちゃ子

5.0傑作を劇場で観られる幸福

2023年8月6日
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公開時は、田舎でトンボ追いかけてザリガニ釣りしてました。 成人して映画が趣味になり、もちろん作品自体は知ってましたが、お目にかかる機会がなく。 恥ずかしながら、これほどの傑作とは存じ上げませんでした。 久しぶりに余韻が消えません。 京劇を観たくなりますね。 レスリー・チャンの他の映画も観てみます。 水野晴郎氏の言葉が頭に浮かびます。 映画って本当にいいもんですねぇ。

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肉玉ぶっかけうどん

4.0最後は?

2023年8月5日
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知的

どうなった?サブ・メインタイトル通りになったのかどうか、観客に委ねているのか?ま、いずれにせよ、文化大革命が治安維持法並みに酷いということが改めて再認識された。戦争や革命に翻弄され、保身に走り、昼ドラ以上にドロドロになっていった模様。よくもまあ中国が合作に参加しましたなぁ、というくらい容赦ない描き方!

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印刷局員

4.0久しぶりの京劇

2023年8月5日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

3時間。そんなに長く感じなかったですが。内容の歴史が自分が勉強不足だからきっちり理解はできなかったです。が、数年前に3回観に行った京劇を思い出して感動でした。また、京劇みにいきたいです。歌と生演奏と踊り、衣装が素晴らしいです。

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Cinemaオタク女

3.5ジャニー問題を感じさせるなぁ

2023年8月5日
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はなてん

4.0覇権に翻弄される京劇の主役達

2023年8月5日
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難しい

近代中国の変遷の度に上手く饗応され、 伝統芸能で世渡りする技芸達。 その生き様は、耐え難い辛苦の思いで習得した何百年も伝わる芸妓なのだ。 その周到さは、親友や恋女房の娼婦さえ裏切れる役者として生きる執念が凄まじい。 それにしても、 短期間に幾度となく覇権が180度変遷し、 生き抜いてきた今日の華人達が、 ただ成らない国家と言うことよく分かりました。 ( ^ω^ ) 2人の京劇俳優の波乱に満ちた生きざまを描き、中国語映画として初めてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した一大叙事詩。 京劇の古典「覇王別姫」を演じる2人の京劇役者の愛憎と人生を、 国民党政権下の1925年から、文化大革命時代を経た70年代末までの50年にわたる中国の動乱の歴史とともに描いた。 デビュー作「黄色い大地」で注目され、本作の成功によって中国第5世代を代表する監督となったチェン・カイコーがメガホンをとった。 1925年の北京。遊女である母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆子。 いじめられる彼を弟のようにかばい、つらく厳しい修行の中で常に強い助けとなる石頭。 やがて成長した2人は京劇界の大スターとなっていくが……。 時代に翻弄されながらも愛を貫こうとする女形の程蝶衣(チェン・ディエイー)をレスリー・チャンが演じ、 恋敵の高級娼婦役でコン・リーが出演した。 製作から30周年、レスリー・チャンの没後20年の節目となる2023年に、4K版が公開。

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カール@山口三

5.0172分は長いと思うはずが、長さを感じなかった

2023年8月5日
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鑑賞方法:映画館

劇場ではないが、一度観ているはずの作品 ただ、あまり印象に残っていない だから、今回、再上映を知ったものの、最初は素通りした けれど、なにかが引っかかって、劇場に足を運んだ 素通りしたままにしなくてよかったと本当に思う エンドロールが終わると、すぐに立つ方なのだが、今回はしばらくスクリーンから目が離せなかった 最初から最後まで、引き込まれるように観ていた気がする 選んだ人生ではなかった 与えられた、というより、むしろ押し付けられた人生だったのではないだろうか それでも、生き残り、掴み取った人生 そこに、中国の激動の時代までもが襲いかかってくる 時代に翻弄され、生き残るために選ぶ道が、人によってはのちに仇になって返ってくる それほど価値観が次々と一変するような難しい時代 その中で、レスリーチャン演じる蝶衣が放つ存在感 子供時代の役者も素晴らしかったが、レスリーチャンの演技の素晴らしさにとにかく引き込まれる 彼が背負い続ける悲哀、ただそこには強さもある その一見すると相反する印象が、このキャラクターをさらに際立たせる ラストシーンの選択は、そんな蝶衣だからこその選択であり、舞台と現実の区別がつかないと言われた蝶衣の演じた虞姫、最初の方で語られた覇王別姫のストーリーを思い出させるものだった 文革はどうしても理解できないし、失われたものや人を考えれば、なぜこんなことが起きてしまったのかと思わずにはいられない歴史のひとつ 一部の人間たちの思惑でここまで民衆が動いてしまう恐ろしさ、集団化した人々の恐ろしさをまざまざと見せられる そして、追い込まれた小樓が吐露する過去、どこまで本音かわからない思い それにより、蝶衣も言葉にまではしなかった思いや過去を暴露する そうして、菊仙もまた追い込まれた 普段は隠すことができる、自覚すらしていないかもしれない人の弱さや醜さを吐き出させる こんなことが必要だったのだろうか 言わずとも、聞かずともよかったはずの言葉たち 文革の残した傷跡は、目に見えるものだけではなく、人の心にも及んでいる 小豆が預けられた直後、母を呼びながら振り返った時にはすでにその姿はなく、雪のちらつく寒風だけがその扉の向こうにある それほどあっさり子を手放した母を蝶衣はどこかで忘れない 満たされないなにかを、彼はずっと抱えたまま、時に阿片に溺れ、それでも自分の力で、脚で、生き続けた その強さと弱さが、観終わったあとも、どうしても胸を突いてくる レスリーチャンの選んだ最期が、なぜかここに重なって、なんともやり切れない気持ちになる 彼の演技の放つ存在感に、その悲哀があるとは思いたくないけれど

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yukarin