「キャシャーンでやらねば」CASSHERN 2638さんの映画レビュー(感想・評価)
キャシャーンでやらねば
良かったのになあ…
「新造人間キャシャーン」を知らない人の方が楽しめるっていうのは、原作漫画ありの実写化としてどうなんだろうか?
逆にキャシャーンて名前じゃなかったら、CG効果(特にカミナリのパチパチが好き)も格好良かったし、役者も実力派多かったし、音楽はどのアーティストも素敵だったし、結構好きな部類だったと思う。お父さんたちが頑張る姿は悲壮だったけど良かったし、上条中佐(西島秀俊)の台詞はこの作品の根幹を表象するものだった。唐沢寿明もキャナメ氏も中々のアクションだった。宮迫博之は程良くキモく上手かった。GLAYの二人も頑張った。…のになあ。
キャシャーンに限らず、昨今の漫画原作SFの実写化映画には大抵言えることだけど、原作の改変をすることへの覚悟と緊張感がなさすぎる。原作の知名度と人気を笠に着て客を呼ぶなら、その原作から一歩でも外れること(外国人キャラのキャストに日本人を当てるとかも)をするのが如何に恐ろしいことか考えてほしい。原作の完成度が高いものなら尚更。鋼、進撃、お前らのことだぞ。
若手俳優の登竜門を作りたいなら、扱いづらいSFやサスペンスやミステリーなんか使わずに、量産型の恋愛映画作ってろよと思うし、それも原作から抱え込んで(映画化を前提として)タイトルそのものを作ったら良いだろと思う。
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