ブロークバック・マウンテンのレビュー・感想・評価
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同性愛は取り残された差別のフロンテアなのだ
美しい風景を独特の空気感で
自分の恋愛対象のリミッターを超えた先にある世界を見せる
しかし自分には宇宙人を見るような主人公の嫁の目で男同士のラブシーンを見るしかなかった
愛される対象が女性でないことは女性にとってはどういうことか?
その意味を見せる嫁と離婚後の彼女の二人の女性
子を産まない女なら抱きたくない
子を育てられない男なら射精を受け入れたくない
男女の本音がぶつかりあうシーンは心にささった
では男同士の恋愛の本音は何なのか
単に肉体だけの快楽なのか
精神の強い結び付きなのか
男女の夫婦は子を作り育てることが目的なのか
ならば子育てを終えたら何が残るのか?
つまり男同士の恋愛はより純粋ということなのだろうか?
男女の間であっても本作のような世界はある
夫婦でありながら別の存在を密かに愛し続けることも
永遠に結ばれないとわかりながら家族になれないとわかっていながら胸に秘めて死ぬその日まで
こういう形の恋愛もあるのだと提示する事が 、本作のテーマなのだろう
同性愛者が大勢の男性にリンチを受けるシーン
かって南部で黒人が白人達から肌の色が違うというだけでリンチを受けていたのと何程の違いがあるといえるのか?
むしろ黒人達は公民権運動を経て差別は表面的には解消されていったのが本作と同じ20年の年月だ
同性愛は取り残された差別のフロンテアなのだ
それが本作を観たことによって自分に伝わった事だ
ヒ-スレジャーは役を生きた
同性愛だからって簡単に殺してしまう、当時の価値観には驚きました。
雄大な自然と羊飼いの旅、気のあう仲間、心が解き放たれて、とても幸せだったのでしょう。
生涯最も幸せな時というのも理解出来ます。
ヒ-スレジャ-は役を生きた。
それが切なくて悲しい。
もどかしい
求めているときに相手は求めていなくて、でも心の奥底では互いを求めていて。普通じゃないから秘密にしているから故に燃えて。歴史についてはわからないけどゲイなのが認めらていない時代に愛しあってしまった結果が辛すぎる。
BLが生々しいけどそこに気持ち悪さがないのは何故だろう。それくらい良い映画!
ゲイカップルの20年愛の物語
故ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホークが、雄大なカナダの自然を背景にカウボーイ同士の20年間に及ぶ悲恋を切なくも儚げに演じた作品。
ゲイであることを周囲にはひた隠し、お互い女性と結婚し家族を作り、年に数回逢瀬を重ね愛を育む二人。
事故で他界してしまった愛しき人ジャックのシャツに顔を埋めて泣くエニスの男泣きにむせび泣くこと必至。どんな愛の形であれ、愛とは普遍的で自然なもの。
キャストが魅力
ミシェルウィリアムズとヒースレジャーのシーンはなんだかどきりとしました。ただ、このツーショットを見るだけで価値があるかも。
てかみんなすごくうまいよね。
脚本的には、ちょっと主人公優柔不断過ぎない???しかもそれでいて結局後悔してるの??
って感じでした
当時どれだけ同性愛が認められなかったか、実感出来ないからかもだけど、なんか自分の優柔不断で色んな人傷つけ過ぎだよ。
奥さんなんかとにかく気の毒だったわ。
重なり合うウェスタンシャツ
前半部分の広大な自然美にカウボーイの仕事風景が興味深くアメリカの働く男の美学に惚れる。
調子イイ感じのジャックに寡黙なイニスの儚い恋物語はまるで動物が交尾するかのように獰猛に愛し合いお世辞にも綺麗なわけではないが美しい。
たまに見せるイニスの乙女な部分が可愛く思えるしお互いの事情も含めた人生の歯痒さが哀しくもある。
イニスの奥さんアルマの心境はとても複雑だったろうし全体的に不器用なイニスに愛着が。
娘ジュニアの父親を思う気持ちが、もしかしたらイニスの事情を知っているのかなぁ?と。
心が苦しくなる
映画館で観て感動して、もう一度観たいと思いつつ、あまりにも切ないのでずっと観られず、結局10年ぶりに再鑑賞。
ラブストーリーなのに、ハッピーエンドは絶対に期待できない。
イニスはその現実をわかってて、ジャックは理想を追ってしまう。そのせいで20年間ずっとすれ違い続けるけど離れられずに幸福と不幸を同時に味わい続けるのが、観ていてこちらまで苦しい。
ブロークバックはいつも静謐で雄大で美しくて2人を迎え入れてくれる。絵になるシーンだらけ。当時サントラも買ったけど、やっぱり音楽も良い。
色んな感情がこみ上げてきてつらい。大好きな映画やけど、また10年ぐらい経たないと再鑑賞できないかもしれない。
人生を賭けた友達
誰にも邪魔されない友情。
ゲイという事は置いといて男は憧れる関係なんじゃないだろうか。
面白いと思ってた映画を改めて見るとそうでもなかった時はとても悲しいけど、
よく分からなかった物を改めて観ると凄く良かった時は自分の成長が感じられてとても幸せ。
今作がまさにそれだった。
以前観た時はダリィし同性愛はよく分からんと思ってたけど、
今観ると、美しく、2人の友情は確かに同性愛も含んでるけど、人生を賭けた友情に感じられ美しくしいけど切なく胸が苦しい。
ジェイクギレンホールは正真正銘で日陰者としての人生を送ると思いきや、金持ちと結婚し上手く生きてるけど、友人の人生を狂わせた責任をずっと背負ってるように見え、
ヒースレジャーはジェイクに会わなければ普通の人生を送れてたはずなのに、好転せずだけど「お前のせい」とは言わず人生を送る様に歯がゆく、だけどカッコよくその愛の深さに感動した。
ラストも素晴らしかった。
アンハサウェイのヌードが吹っ飛ぶほどの美しい友情を孕んだ愛だった。
山男男山
自然の風景が美しい。
台詞なしで子供へ愛情を伝えてる動作が、実は恋人から同様に受けた動作だったりと、言葉に頼らない繊細な演出が多いのには、凄いと思いました。(一度観ただけでは、気付けませんでした。)
夫の訃報を伝えるアンハサウェイが、誰よりも男らしかった。
苦手に感じたシーンが、霞む程にイイ映画でした。
重ねられたシャツが、ほかのどんな言葉より、二人の間の愛を表している...
重ねられたシャツが、ほかのどんな言葉より、二人の間の愛を表している。
保守的な時代の中で、決して幸せは望めないと解っていながら始まった関係。
それでも、2人でともに暮らすという希望を持ち続けるジャックと、今の生活から離れることはできないと悟っているイニスは、唯一の幸せの地であるブロークバック・マウンテンに思いを馳せる。
短くも濃い、ひと夏のふたりの思い出がそこにはある。
ただただ美しい愛だと感じた。
壮大な自然も魅力的だった。
結局名作
15年前、高校生の時にこの映画を見た。15年後、今この映画を見て思うことは当時のそれとは違うけれど、とにかく後半にこの映画は名作だと思わせるなにかがある。ゆったり始まって途中一気に時が流れて最後またゆったりと時が流れる。その中で多くの最高の景色がある。アメリカの映画にしか表現できない、スタンド・バイ・ミーや、リバー・ランズ・スルー・イットのような、その背景も記憶に残る映画だと思う。
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