劇場公開日 2006年7月8日

「ワタルとミツルの物語」ブレイブ ストーリー Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 ワタルとミツルの物語

2025年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

興奮

 キャラクターのビジュアルデザインは全体的に無味無臭で、ファンタジーにしては特徴がなくて残念だが、癖のなさが個性とも言える。映像は迫力がある。巨木、ドラゴン、魅力的な建造物、少しだが星形要塞も登場する。

 大長編の原作小説を短くマイルドにしたストーリーは、ボリューム不足と満足度の低さは否めず、しかし密度は濃く、テーマもコンセプトもしっかり表現できていて、見るたびに好きになる良いアニメ映画であった。
 ワタルの成長と、終わり方が好き。

 豪華な俳優陣(松たか子氏、大泉洋氏、常盤貴子氏、ウエンツ瑛士氏、樹木希林氏、今井美樹氏など)がキャスティングされている。円盤で観ても配信で観ても声が聞き取りにくく、本作においては字幕を付けて鑑賞するのがスタンダードとして推奨。
 上手い声優を起用したアニメ映画も勿論良いのだが、宮崎駿監督作品や細田守監督作品など俳優陣の声入れのアニメ映画は、聞けば聞くほど味が出るから侮れない。
 中盤とエンディングで流れる主題歌「決意の朝に」(Aqua Timez)が微妙だが、それも味。

Don-chan
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