「よく出来た設定」ボーン・アイデンティティー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
よく出来た設定
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 90
ビジュアル: 75
音楽: 65
マット・デイモン演じる記憶をなくした男の持つ能力の凄さは
・格闘技や武器の取り扱いに長ける
・無意識に相手を見る観察力
・何かが起こることを常に予想して頭の中でシュミレーションを自然にする習慣
・冷静に状況を判断していく理論的思考力
これらはもう訓練された工作員そのものであり、そのあたりの設定が良く考えられている。またCIAの手口、組織、情報網などの設定もよく出来ている。
マット・デイモンは工作員役の活劇俳優というには普通の風貌・体型なのだが、鍛えた体や格闘技の動きなどしっかりしていた。そのあたりの準備は彼の演技に対する真面目さが表れている。だから設定が嘘くさくならなくて良い。
そのようなしっかりした設定の上に物語を乗せているから、全体として破綻なく映画がまとまっていた。いかにも娯楽映画のような楽しませ見せるための派手すぎる演出を抑え、それが故にアクション・サスペンスとして本格的な作品として仕上げている。
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