劇場公開日 2003年1月25日

「パートナーになる女性が少し雑に感じます」ボーン・アイデンティティー よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0パートナーになる女性が少し雑に感じます

2020年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

記憶喪失で海に漂っていた主人公が、自らの記憶を取り戻す為に闘うストーリー。

凝った設定とアクションで楽しませてくれるアクション映画です。記憶喪失の不安な状態を抱えながら、謎の組織に追い詰められる主人公。その逃亡劇とアクションをマットデイモンがしっかりと演じています。
アクションシーンはそれぞれ凝っていて一見の価値があるものばかりですが、個人的には大使館からの脱出シーンが地味ながらお気に入りです。

気軽に楽しめる作品でしたが、高い評価は難しく感じる作品でもあります。
一番気になったのは、行きずり女性と行動を共にする設定。映画に有り勝ちなパターンですが、一緒にいることにかなり無理をしている印象で、戸惑いを覚えます。そこ迄して一緒にいなければならない理由がなく、もっと早い段階で別れた方がより緊迫感のあるシリアスな方向に舵を切れたように思います。
また、暗殺者同士の闘いが売りになる設定ですが、やや時代がかった「決闘」を観ているような印象も抱き、個人的には少し違和感を感じました。

それでも、ボーンシリーズの端緒を飾った1作。評点4は過剰ではないと思います。

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よし