「父と息子、父と娘。」ブロウ 尚さんの映画レビュー(感想・評価)
父と息子、父と娘。
金がもたらす友人の裏切り、麻薬がもたらす人格の変化、金の切れ目が縁の切れ目の妻、心身共に離れていく娘、絶縁状態の母親。そんな中ただ一人、息子が何度罪を犯しても見放さなかった父親。どんな想いだったろうかと考えると泣けてくる。刑務所でただただ愛娘の面会を待つジョージの悲しげな後姿を見て、“子供と顔を合わす”というごく当たり前に思われることすら叶わなくなってしまった、一連の過ちの怖さを改めて思い知らされる。
コメントする