「薄っぺらい私刑」誘う女 Ezy Ryderさんの映画レビュー(感想・評価)
薄っぺらい私刑
実際の事件をもとにした映画、なのに深堀してないストーリー。要するに、実際の法律で死刑にできなかったから、映画の中で"死刑にしました"という内容。ていうか、よほど特殊な案件を除けば、裁判の判例なんて「常識の追認」でしかないねんけどな。
下らん作品で、B級映画の失敗作。実際の裁判で死刑にならないなら、それ相応の「情状酌量余地やら、法的要因やら」が「調書上」ある訳で。監督のガス・ヴァン・サント(か原作小説)は、ニュースを見て「死刑相当」と思ったのだろうが、それならキチンと裁判の経過・調書を描いた作品にしろよ。全部すっ飛ばして、ラストは「裁判抜き」で893による私刑やし。
結局「俺が法律」で、裁判内容を精査した上で脚本を書いていないので「アホ丸出しの悪女が、野心のために殺人を誘発する、表層的かつ能天気なストーリー」。タブロイド紙の記事を、そのまま映画にしたような、低俗な作品。
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