「デフォルメ・シュール・バイオレンス」ベルヴィル・ランデブー bionさんの映画レビュー(感想・評価)
デフォルメ・シュール・バイオレンス
20周年リバイバル上映にて鑑賞
もうデフォルメなんてレベルじゃない。自転車選手になった孫の体のフォルム何なの?船の高さなんてもう笑っちゃうくらい。アニメーションの表現の幅は無限大である事を再認識した。
スピード感もすごいよね。20年前とは思えない。孫との自転車トレーニングのシーンで、車をギリギリでかわすところなんか下手な実写よりもはるかにスリルがある。
シュールさも際立っている。トリプレットの1人が晩ごはんの材料を調達するために近くの水辺に行くんだけど、もうバイオレンス。爆弾漁でその獲物をとるんかい! 獲物を仕留めた後もすごい。そういう料理にして食べちゃうの? 繊細な人はこのシーンに目をつぶっちゃうよね。
トリプレットのステージで使う楽器は、普通の発想では考えつかない。新聞紙、冷蔵庫に掃除機。どうしたらこれで音を奏でることができるんだよ。これがまた見事なアンサンブルでノリノリ。
時代はまだこの作品に追いついてないかもしれない。
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