「後出し卑怯」閉ざされた森 ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
後出し卑怯
ミステリーで後出しは卑怯である。
証言者の嘘をさも現実のように映像化するのは、どうとでも印象操作できるからインチキだし、後から後から情報を塗り替えるのはフェアじゃない。騙されているというより、だったら最初から言えよ!ということでしかない。
話が二転三転しても「へぇ〜、だから?」である。
正しい情報をすべて出して観客が謎に挑戦する。そのうえで気持ちよく騙してくれるのが良いミステリーだ。
他のレビューでも書いたが、ミステリーは本当に映画と相性が悪い。説明を追うのに疲れるばかりでウンザリする。
全体的に無理くりな展開だし、ラストのオチも「ああ、そっちね」でしかない。ミスリードを多様しすぎでどんなオチがきても意外に感じないしご都合でしかない。
ジョン・マクティアナンもこのとき年で、演出もひどい。
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