「ああ無情」戦場のアリア こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ああ無情
クリックして本文を読む
いつも争いの映画を観ると思ってしまう。
どうして殺しあわなくてはならないのか?答えが出た試しない。
実話を基にした映画だそうで。
日露戦争当時も日本兵とロシア兵が遺体を収容しながら和やかに会話することがあったそうだ。お互いの顔が見えた時代の戦争だった。
ということは、敵も人間だと認識しながらの戦いということになる。
どれだけ恐ろしいか。どれだけ背負うものが大きく感じることか。
また、わかりあえる相手にもなっちゃうわけだ。
ましてやこの映画では言葉は違ってても同じ神を信じて同じ賛美歌を歌う同士だ。神に疑問を感じたっておかしくない。同じ神の子で何故争わなければならないのか?敵と味方と何が違うっていうのか?
神がいるのなら是非答えてほしいと思ったことだろう。
敵将校の子どものことを、将校に教えようとして撃たれるものがいる。
これは悲しいだけじゃあない。死んだ兵士の母親はそのことを聞いたらいったい何を思うだろう。
現代はスイッチ一つ、ミサイルで何十万、何百万という人間を殺せる。
人間の命の感覚は、この映画当時より軽くなっている。
コメントする