劇場公開日 2002年6月29日

「【”鈍く輝く、黒ずんだ青春・・。”鋭利な雰囲気を漂わせる美しき松田龍平VS不穏な男、新井浩文。随所で流れるTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのナンバーが作風を盛り上げる。】」青い春 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”鈍く輝く、黒ずんだ青春・・。”鋭利な雰囲気を漂わせる美しき松田龍平VS不穏な男、新井浩文。随所で流れるTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのナンバーが作風を盛り上げる。】

2022年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー 松本大洋原作の映画としては「ピンポン」が好きだが、今作も原作同様にインパクト溢れる作品である。
  短編集「青い春」の”しあわせなら手をたたこう”をメイン軸に””夏でポン!””ピース”の印象的なシーンを絡めて、豊田利晃監督が、ダークでヴァイオレンス&倦怠感溢れる原作の魅力を上手く映像化している。
  随所で流れるTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの激しいロックンロールナンバーも効果的である、と思った作品。 -

・役者としては、今よりももっと鋭利で冷たい雰囲気を「御法度」に続き、醸しだしている美しき松田龍平と、今作後もずっと不穏な雰囲気を纏っていた、新井浩文が図抜けている。
 - 新井浩文は、罪を償い映画界に戻って来る日がいつか、来るのだろうか・・、とあのラストシーンを見て思ってしまった作品でもある。-

NOBU