「重苦しくて閉鎖的で天国で」青い春 かすさんの映画レビュー(感想・評価)
重苦しくて閉鎖的で天国で
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俳優陣がとても豪華である
主演の松田龍平を始め、新井浩文、高岡蒼甫、
忍成修吾、塚本高史、瑛太、
今ではあまり姿が見られないが大柴裕介、
そしてみんな若い、何故か輝いて見える
若さは才能であり、時には残酷なのかもしれない、
暴力的な衝動、限界ギリギリでヒリヒリとした精神
若さゆえの寂しさ、未熟さ、情熱を感じました
花田先生と九條のシーンが印象的でした
「先生、咲かない花もあるんじゃないですか」
「花は咲くものです。枯れるものじゃない」
花田先生はそんな危なげな生徒たちを見守る
最後の砦のような存在でした
青木一人のベランダのシーンが良く出来ている
夕方、夜、夜明け、朝...
彼は一体何を思っていたんだろう
最後のセリフ、
「九條、俺も連れて行ってくれよ、なっ」
この映画の全てを凝縮させたようなとても意味のあるセリフに感じました
甲子園の夢が破れ裏社会へ足を踏み入れた木村
木村は誰よりもアツい男だと思います
セリフがアツいし、かっこいい
見た目やセリフなどあまり目立つことのない木村だが
観れば観るほど彼の魅力にはまっていく、
そして彼の未来は一体どうなるのか
ヤクザの鉄砲玉になってしまうような、どこか儚い印象を受けます
高岡蒼甫の演じる雪男、
シンプルにかっこよかった
全ての事の発端、キーマンである
彼もまた若さゆえに衝動的に、また苦しんでいたのではないか
原作の「青い春」では
「誰か俺をこの檻から出してくれ!」
という落書きが書いてあります
映画では学校の独特の雰囲気が映画によく出ていたと思います
でも社会人になって、校則などの縛りがあり
完璧な自由ではなかったけど、
あそこは楽園だったんだなあと今ではそう思います
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