「情報と消費の本質的な空虚さ」アメリカン・サイコ ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
情報と消費の本質的な空虚さ
いやー、面白かった。『ファイト・クラブ』とほぼ同時期?虚栄とはこのことなり、という生活の中で支配欲が殺人の充実感と結びついちゃった。でもそれもまた虚栄の世界では正面からは受け止めてもらえないという、無間地獄のオチもよい。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』とは異なり、成り上がるという充実の機会すら与えられていない(なぜなら生まれたときから“上がり”だから)人(たち)の姿。/情報と消費の空虚さ、今はもっと身も蓋もない形で現れているような。「ヤングエグゼクティブ」も死語となりにけり。
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