劇場公開日 2001年5月3日

「サイコパスの対処法」アメリカン・サイコ ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サイコパスの対処法

2018年4月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

ずっと気になっていた作品だったので鑑賞。自分が想像していたのとは少し違った。
ストーリーはあるエリートサラリーマンがフラストレーションがたまり次第に殺人を次々と犯してしまい…というもの。
個人的にはサイコスリラー映画の類は好きなのだが、そのサイコパスの描き方を重要視する。人間離れしすぎず、不条理なんだけど案外核心をついていたりするサイコパスは本当に怖いし、興味深い。しかしながら、本作ではその要素が足りなかったように思える。主人公がなぜサイコになってしまうのかという動機は明確だったが、他のキャラにその自我を訴えかけるってのが弱かった気がする。だからキャラとして怖くなかったし、安っぽく感じてしまう部分もあった。
見ものはラスト。サイコパスにとって一番の激痛は「他者の無関心」であると露呈する。これには確かに納得だ。他者が苦しんだり、困惑する様子に快感を覚えるのがサイコパスであろう。
ラストで全てが主人公の幻覚あるいは妄想だったという捉え方もできるが、上記の捉え方の方が自然だと思う。
結構有名どころの俳優陣を起用しているのも面白い。

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ジンジャー・ベイカー