劇場公開日 2023年11月17日

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「アメリの正体は、陽キャ気質の肉食女子。エゴ強すぎて、女怖い。」アメリ ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アメリの正体は、陽キャ気質の肉食女子。エゴ強すぎて、女怖い。

2025年5月2日
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鑑賞方法:VOD

日本でアメリを配役するなら、「のん」か「永野芽郁」辺りになるのかしら。
ヨゴレになる前の「沢尻エリカ」もアリかな。

主人公のアメリは、毒親のせいで自分の空想世界に籠もるような性格になった、コミュ障の女性。
メンヘラチックな痛い女性な設定のようにも見えるが、
なぜかフランス映画だとオシャレになるから不思議。

持ち前の想像力とイタズラ心を使って、
あるオジサンに素敵なプレゼントを渡す事に成功した結果、
他人を幸せにする喜びを知る。

以降、周囲の人々の問題を解決したり、小さな喜びを与えたりと、
人々を幸せにする、お節介活動を始めるようになる。

その過程で、ある男性に恋心を抱き、近所の爺さんの助言を借りつつ、接近を試みる。
自分の殻を破り、自身を解放しようとする成長物語。

妄想癖があって自分事よりも他人事、みたいなキャラクター設定は、
私にも要素が重なる事もあり、序盤は親近感を持てたが、
彼女は性根が明る過ぎて、オシャレ過ぎて、
途中から自分の性根の陰湿さとダサさに嫌気が差し、どんどん鑑賞が辛くなってきた。
(ノД`)シクシク

この映画は、ぶっちゃけ、陽キャ向けの作品だろう。
イタズラの発想力とか、大胆な行動力とか、どう見ても陽キャの行動スタイル。

不法侵入してまで他人を幸せにしたり、お仕置きしたり、エゴ強すぎ。無理。こんな女怖すぎて無理。

終盤の恋愛パートなんて、アメリがやってる事を私がやったら、ストーカーで即通報されちゃう。
女性だからって何やっても許されるみたいな風潮、嫌い。
なんで私がオバサンって言ったら糾弾されて、オジサンって言われたら泣き寝入りしなくちゃいけないの?
ねえ、なんで?なんでそうなるの?ねえ?ねえ?

最後の、殻を破ってからの顛末なんて、もはやライオンとか虎にしか見えない。
ラストの、あの勝ち誇ったように笑みを浮かべ、男を抱き抱える姿は、トラウマレベルで怖い。女怖すぎ。無理。

アメリは元々そういう陽キャ気質の肉食女子だった。
先天的気質を毒親が封印してただけ。制御してただけ。

イスラム教が女性に規律を厳しく求める理由が、アメリを見てるとよくわかる。
本質的に陽キャの女性が怖いんだよ。支配されそうで怖い。
だから先手必勝で支配しようとしちゃう。奴隷なるか、奴隷にするかの論理。
あ〜こえぇよぉ〜。オラ、女がこえぇよぉ〜。
(*ノェノ)キャー

ソビエト蓮舫
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