「主人公とほぼ同世代の私にとってはキュンとなってしまった映画」あの頃ペニー・レインと ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公とほぼ同世代の私にとってはキュンとなってしまった映画
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洋画の邦題について、いつもは異議を唱えている私であるが、この映画の邦題についてはかなり気に入っている。実際、邦題につられて見た映画である。
ストーリーは途中同じような展開がダラダラと繰り返され、盛り上がるべきところが見られない。歌で言えばサビの部分がない。ミュージックライターの目線か、ペーニーレインへの恋愛感情か、どちらかに焦点を絞ったほうがよかったのではないか(個人的には後者であるが)。最後にペーニーレインはモロッコへ行くことを決断したが、主人公ウィリアムも後を追ったという説明もなかった。結局この恋愛は片思いで終わってしまったのか。やや消化不良気味の感が否めないが、全体的に青春時代の胸がキュンとなるような感じはよく出ていた。
1970年代前半が舞台であるが、あまりそれらしい雰囲気を感じ取れなかった。唯一音楽に関してはすごく良かった。特に、エルトン・ジョンの「タイニーダンサー」と「モナリザとマッドハッター」、スティービー・ワンダーの「マイシェリーアムール」の使い方。
私の評価は低いが、もう一度見てみたい映画である。
ちなみに、監督のキャメロン・クロウはハートのギター兼ヴォーカルのナンシー・ウィルソンと結婚したんですね(後に離婚)。そもそもこの物語自体も、監督の体験を元にして作られたらしいので、続編としてナンシー・ウィルソンとの結婚までの話を作っても面白かったかも(笑)。
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