「英雄の業績」アレキサンダー ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
英雄の業績
アレキサンダーのような人は、歴史上において他にいないし、神話上の人のように感じます。
アレキサンダーは、ゼウスと人間の女性アルクメネとの間に生まれたヘラクレスが、12の功業をするために、世界中を旅して、神話になったように、永遠に記憶される神話になろうとしたのかもしれません。
アレキサンダーは、神話上のアキレスのように強くなり、永遠に記憶される英雄になろうとしたのかもしれません。
マケドニアの王となるべく生まれたアレキサンダーは、マケドニアの王では、満足できなかったのかもしれません。
アレキサンダーは、世界を征服し、異民族間の相互理解を深め、戦争のない世界を構築したかったのかもしれません。
アレキサンダーは、マケドニアでの王の暮らし、バビロンでの王としての暮らし、妻と子を持ち、養い、過ごすという暮らしに満足せず、危険な遠征を行いましたが、普通の人には到底理解することができない行いです。
普通の人でも、簡単に旅行できる時代になりましたが、アレキサンダーのように世界一周する人は、限られています。
アレキサンダーの倍以上の人生を普通に生きる時代になりましたが、アレキサンダーのように世界一周する人は、限られています。
多くの人は、知らない世界を、知ることもなく、生涯を終えています。
知らない世界を、知ろうともせず、知ることもなく、生きている人々は、アレキサンダーの頃の普通の人々と同じで、進歩していないと感じました。
今も、昔も人は生きている間にすることが全てです。
生きている間に何もしなかった権力者が銅像を建てて、死後も人々に記憶させようというのは愚かな行為です。
神話上の英雄も最後は、悲惨な結末を迎えました。
アレキサンダーもまた、悲惨な最後を迎えます。