アレキサンダーのレビュー・感想・評価
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個人的には好きな作品
世間一般には評価がメッチャ低いらしいですが、好きですね。個人的には。 歴史大作ならではの高揚感みたいなのは同時期のグラディエーターとかトロイとかに比べたら劣るし、オリバー・ストーンの作家性なのか延々と議論が続くシーンも多いし、低評価の理由も分からなくもないです。 しかし、アレキサンダーが遠征を続けた理由、描いた果てしない夢、そして孤独と苦悩が胸を打ち、観ていて素直に感動しました。演者も熱い演技でしたし、全然評価されていい映画だと今でも思ってます。 海外ではDVDリリースされたFINAL CUT、是非日本でもお願いしたいです!
何のために遠征しているのか?・・・現代のマネジメントにも通じる難しさ
皇帝に即位したアレキサンダーの英雄譚。 オリバー・ストーンが古代史の英雄、アレキサンダーを描きます。 映画は、序盤は幼少期。嫉妬深い母に心を乱されながら成長する姿を描き、中盤からは英雄譚。ガウガメラの闘い等が大迫力で繰り広げられます。 流石オリバー・ストーン監督ですね。CGを上手に使いながら、それでもCGに頼らず、大迫力の戦闘シーンを見せてくれています。 ただ、中盤以降はアレキサンダーの苦悩を描く物語にトーンが変ります。望郷の念を隠せない部下、異民族を見下す部下らとの諍いに疲れ、蝕まれていくアレキサンダーの姿が延々と描かれ、鑑賞者の私も心が重苦しくなります。アレキサンダーはまだ若く純粋過ぎたのでしょう。自らの理想を曲げることが出来ずに、泥沼に陥っていきます。 上映時間はオリバー・ストーンらしく173分の長丁場。それ程ダレた印象は感じませんでしたが、苦悩を描く部分が長過ぎたのは辛く感じました。少なくとも、プロローグとエピローグの歴史家のシーン不必要で蛇足に感じたので、バッサりと削除して欲しいと感じました。 私的評価は4にしました。
世間の評価は低いですが
劇場で観て、当時軒並み公開された歴史大作の中では群を抜いて心揺さぶられました。 内容的には負の要素が強く高揚感や爽快感はあまり無いかもしれません。アレキサンダーに監督自らを投影した感も否めなくも無いです。登場人物たちに長々と喋らせるところも、好みが別れるかも知れません。でもそれを補って余りあるエネルギーとメッセージが個人的には響きましたね。アレキサンダーを苦悩し迷う1人の人間として描き、その先にある果てしない夢と安らぎの場を追い求める姿に感動しました。キャスティングにも批判があるようですが、私は気になりませんでしたしむしろ良かったと思ってます。こういった作品の見所である合戦シーンも臨場感はハンパ無かったです。 時が経って再評価されればいいなと思いますし、海外ではだいぶ前にファイナルカットもリリースされ高評価のようなので、是非とも観たいです。でもまぁ、日本では日の目をみることは無いかも知れませんね。仕方ないのかも知れませんが、本当に残念です。 先述の通り再評価を望みますし、マイベストの上位に入る作品です。
善悪ではなく…
ラスト、アンソニー・ホプキンスが語った様に、アレキサンダー大王は人種の融合、調和を標榜していたが、結果的には異人種の征服・支配をしに東征したわけである。しかし、普通なら十分な富、権力を手に入れ、世界の果てまで自らが遠征する必要はなく、安穏と暮らしたいと思う。それは偉大な父、母に辛く当たり、憎らしいと思った父に対しての意地、父を超えたい、自らが神話となりたいという自己顕示欲から来たものだと思う。故郷を離れ、美しい都バビロンも後にし、長年慣れない土地で戦い続ける、この原動力は凄まじいし、アレキサンダー大王と語られる、由縁だ。父もそうだが、権力者は咎める者を排除し、やがて周囲はイエスマンばかりになり、余計に周りが見えなくなる。栄枯盛衰は世の常。古くから共に戦ってきた家臣たちの言うことを聞いていればとも思うが、この強引さこそが歴史を作った要因だろう。長かったが、見ごたえはあった。
英雄の業績
アレキサンダーのような人は、歴史上において他にいないし、神話上の人のように感じます。 アレキサンダーは、ゼウスと人間の女性アルクメネとの間に生まれたヘラクレスが、12の功業をするために、世界中を旅して、神話になったように、永遠に記憶される神話になろうとしたのかもしれません。 アレキサンダーは、神話上のアキレスのように強くなり、永遠に記憶される英雄になろうとしたのかもしれません。 マケドニアの王となるべく生まれたアレキサンダーは、マケドニアの王では、満足できなかったのかもしれません。 アレキサンダーは、世界を征服し、異民族間の相互理解を深め、戦争のない世界を構築したかったのかもしれません。 アレキサンダーは、マケドニアでの王の暮らし、バビロンでの王としての暮らし、妻と子を持ち、養い、過ごすという暮らしに満足せず、危険な遠征を行いましたが、普通の人には到底理解することができない行いです。 普通の人でも、簡単に旅行できる時代になりましたが、アレキサンダーのように世界一周する人は、限られています。 アレキサンダーの倍以上の人生を普通に生きる時代になりましたが、アレキサンダーのように世界一周する人は、限られています。 多くの人は、知らない世界を、知ることもなく、生涯を終えています。 知らない世界を、知ろうともせず、知ることもなく、生きている人々は、アレキサンダーの頃の普通の人々と同じで、進歩していないと感じました。 今も、昔も人は生きている間にすることが全てです。 生きている間に何もしなかった権力者が銅像を建てて、死後も人々に記憶させようというのは愚かな行為です。 神話上の英雄も最後は、悲惨な結末を迎えました。 アレキサンダーもまた、悲惨な最後を迎えます。
アレグサンドロス・ザ・グレイト!アンジェリーナ・ジョリーの巻き舌...
アレグサンドロス・ザ・グレイト!アンジェリーナ・ジョリーの巻き舌r発音の英語が耳に残ってしまう・・・『小さな恋のメロディー』のマーク・レスターをも思わせる、少年期のアレキサンダーの可愛さも目に焼きついた・・・ 世界史は好きだったし、こういう歴史スペクタクル映画は大好きだ。『ベン・ハー』、『十戒(“じっかい”と読む!“じゅっかい”ではない)』、『スパルタカス』、『サムソンとデリラ』などが特に好きだ。ただし、『クレオパトラ』やシーザーを扱ったモノに関しては、歴史に忠実すぎたり、視点が王族側だけだったりして、単に美術セットの素晴らしさだけの映画となって面白くないものです。この映画では戦闘シーンに力を注いでいて、血飛沫を上げたり腕を切ったりと残虐なシーンも盛りだくさんになっていて、ここだけ取り上げると反戦スペクタクルととる方も出てくるのだと思います・・・ しかし、“監督生命の全てをかけて史上最大のミステリーに挑む”とというコピーはおかしい。歴史教科書では3行ほどの扱いにしかなっていないものを詳しく紹介した、という程度であった。まず、父フィリッポスの暗殺とアレキサンダーの心理変化が撮れていない。暗殺事件が原因で東方征伐に出向いたわけじゃないので、父を超えたかった意味をこめたエディプス・コンプレックスというのも弱い要因だし、マザコンと母(女性全てともとれるか・・・)に対する復讐心が交錯することも不自然だ。結局、様々なヒント(実はゲイだったんだよ~みたいな点も含む)を提供するだけで何も解決になっていない手法だったのかもしれない。 とにかく3時間にもおよぶ超大作なのだ!これは間違いないのだ。消化不良気味のギリシア神話のエピソードやヘファイスティオン(ジャレッド・レト)の心理描写も問題ではないのかもしれない。ひょっとすると、「被征服民族に自由を与えた」などと主張していることから、アメリカがイラク戦争をはじめ第三世界への軍事介入を正当化している映画ともとれる。前半の見せ場であるダレイオス大王とのガウガメラの戦いでは、ヨーロッパ民族対アラブ民族のように感じてしまったし、逃げまくるダレイオスと臣下の者は、ビン・○ディンとアルカイダの姿をだぶらせてしまう・・・もし、そういう意図があるなら危険な超大作映画なのだろう。実際には、「大義名分のない戦争なんて無意味だ」というメッセージがあるのだと思いますが、表面だけ見てしまう可能性の方が高いような気がします。ダリウスが可哀想だと思った人はどれくらいいるだろうか・・・ エンドロール途中で帰る人が多かったけど、象も馬も殺していないのでご安心を!!スマトラで遺体救出のために頑張ってますので・・・
史実を描いた娯楽作品としては
ぎりぎり合格と言ったところ。 アレキサンダーはまず世の中の人が認知する 世界の覇者であるはず。 史実を再現するスリリング、かつ壮大な 物語はさぞ、描きようが有るだろうに。 もう少し上手く作れたのでは??と思います。 まず主人公を演じるコリン・ファレル。 金髪はまだ我慢できるとしてもあの独特な ハの字眉毛+垂れ目が何となく大王って感じでは 無いんだよなあ、いっそのこと青年期と晩年とを 別の役者がやればよかったのに。 脇役もいまいち光らず。 アンソニー御大に至っては登場時間短すぎ。 アジア系からアフリカ、インド系まで多くの 役者が出ています。 ストーリー展開もいまいちドキドキ感なし。 裏話的な史実の描き方もひねってあって 面白いんですが全体的にインパクトが薄い。 戦闘シーンは流石の迫力でしたが 300とかと比べるとやはり手に汗握るシーンは やはりCGは不可欠ですね。 歴史物大好きな自分はなんとか我慢できましたが そうでない方にはお勧めできないですかね。 なんせ、長いですから。 是非、300観た後のギリシア、マケドニア ペルシャの関係性を知った後に観てほしいですね。
銃撃戦より迫力あります
アレキサンダー大王の生涯の話。
老人の語り口調で淡々と進んでいく感じです。
一つ一つのシーンがそこまで長くないので、長い割には飽きずに一気に観られます。
アンジェリーナ・ジョリーの悪女がハマりすぎです。
ゾウ軍出てきたー‼︎
○壮大さ! エジプトにペルシア、インドと遠征していったアレキサンダー。 ありとあらゆるエキゾチックな舞台が、どれも豪華。 お姫様の衣装やハーレムの絢爛さがツボ。 ○展開するストーリー 結構長いお話だけど、階段を駆け上がるように展開して行くストーリー。場面展開も多いんだけど、民族衣装やモチーフを効果的に使って、分かりやすくなっている。 あとダンスが。官能的でスキ。 ○迫力あるね!バトルシーン! スケールの大きな戦闘シーン! 数が多く、敵のバリエーションも豊富。戦い方も違ってて、見ていて面白い。ゾウ軍も出ます。 ○アレキサンダーだって人間。 ここが私の中で最も印象的。ただ強いだけの英雄伝説ではなく、傷を負い、親に抗い、部下と衝突する。 そんな「弱い」アレキサンダーが、痛みを伴って表される。訴えかける部分だと思う。
CG無しの戦闘は楽しい
がリアルなゆえ砂埃が立ちすぎて何が何やら(笑) コリンの金髪に似合わなさぶり、アンジーの魔女っぷり、ジャレッドの乙女ぶりが凄い。 上映時間が長くストーリーも平坦なので娯楽作品としては★★ぐらいでもいいかなあという気がするけどとにかくジャレッド・レトの演技がいい。特に初夜の晩にアレキサンダーのところに訪れるシーン。一度伏せた顔をぱっとあげるとあのデカい目が真っ赤になって堪えていた感情が決壊する様はかなりグッときた。
アンジェリーナがジョリってます
コリンがファレってて、アンソニーがホプキンスってます。 そして、メンインブラック2のお姫様が脱いでます。乳がデカイ大満足。 かの有名なアレクサンドロス大王の東方への快進撃の物語。 大王のアジアへの貫通力ペネトレイションはインド手前で止まってしまいます。 紀元前のお話ですね。当時日本列島は邪馬台国以前の弥生時代。大王の遠征が日本まで来てたら我々の鼻ももう少し高かったかもしれません。 紀元前のギリシャ文明のアレですから、キリストが出てこないのが良いですな。十字軍だジャンヌ・ダルクとは違って。 ま、代わりにアキレスだヘラクレスだゼウスだとか言うてますが。 同性愛上等でボーイズラブ先取りな価値観の下地もエキセントリックです。
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