「特撮絵コンテ:庵野秀明」亡国のイージス しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
特撮絵コンテ:庵野秀明
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松竹創立110周年記念作品。
GYAO!で2回目の鑑賞。
原作は未読。
めちゃくちゃイマイチでした。アクション映画と言うにはしょぼ過ぎるし、ポリティカル・サスペンスとしてはかなりいい線いっていたけれども、双方のバランスが上手く取れていたらもう少し面白くなっていたかもしれないと思いました。
スペクタクル・アクション・エンターテインメントに仕上がっている原作から大分端折られているようで、そのせいなのか唐突な展開が散見されました。想像で補わなければいけない類の作品とも思えず、単なる描写不足だな、と…
文庫本で上下巻1000ページ越えの原作を2時間の映画にしようとしたらこうなるよなと納得させられてしまうのが、日本映画の限界を示しているようで情けなくなりました。
自衛隊の撮影協力を取りつけるために改変された部分もあるとのこと。本物のイージス艦が登場し、スクリーンに映える迫力を醸し出せているのに、その労力を無駄にするストーリーになっているのは脚本の罪が大きいかもしれません。
エンドクレジットを観てびっくりしました。まさかの、特撮絵コンテ・庵野秀明。特撮監督はゴジラシリーズなどでお馴染みの神谷誠。確かに、クライマックスの「いそかぜ」爆破シーンは迫力ありました。この顔触れを見れば納得。このシーンがもし無かったらもっと評価低めになっているところです(笑)。
※修正(2024/04/24)
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