28日後...のレビュー・感想・評価
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ハラハラドキドキ!
パンデミック・ゾンビ・シリーズ 第1弾
ゾンビ・ムービーの代表作となった2003年に公開された作品。その後、2008年には『28週間後』、そして今年、新たに『28年後』が公開されたシリーズの第1弾。人間を凶暴なゾンビとしてしまう謎のウイルスが、ロンドンに蔓延したパンデミック災害を描いたゾンビ・スリラー。2020年の1月、世界中を恐怖の渦に巻き込んだコロナ・ウイルス感染を、まだ誰も知らなかった時の作品だが、それを暗示していのかもしれない。
動物から感染が始まり、わずか1滴の血液感染で、人間の理性失くし、凶暴化してしまう知のウイルスが、ロンドンに全体に蔓延するまでわずか28日。多くの死者を出すと共に、ゾンビ化した群衆が、また新たな人間を襲い、ロンドンの街から人が消え、街は壊滅して負の連鎖が続く世界。そんな世界の中で、懸命に生き延びた僅かな人々のサバイバル・スリラー。
交通事故によって昏睡状態となっていたジムが目覚めた時、そこには誰の姿も無く、荒廃した街が広がるだけだった。しかし、そこにはウイルス感染で、ゾンビ化した嘗ての人間が、獲物を狙って彷徨っていた。何とか襲い来るゾンビから逃げ延びたジムは、他の生存者と共に、僅かな望みを頼りに行動を起こすのだが…。
この作品の最初で、ジムが点滴を抜き去り、誰もいなくなった病院から脱出するシーンは、『バイオハザード』のラストでアリスが街に出るシーン、『ウォーキング・デッド』の冒頭で、リックが病院を抜け出すシーンと、とてもよく似たシーンだった。また、残党軍隊が集まった砦も、『ウォーキング・デッド』でよく見たシチュエーション。ゾンビ・ムービーにはアルアルのパターンなのかもしれない。内容的には、ホラーとしての恐怖やグロさはあまり感じない分、生き残った者達のサバイバルなロード・ムービーの様な展開とも言えた。
主演のジムには、昨年『オッペンハイマー』でオスカーを手にした若き日のキリアン・マーフィーが務めていた。また、生き残り仲間の女性には、『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、呪術師のティア・ダルマ役を演じたナオミ・パレスが務めていた。
メイン3人にサイコ的な怖さを感じた
20年前に予見されていた未来!!
全力疾走ゾンビの生みの親
昨今のゾンビ映画や感染症のパニック映画といえば「あ〜」って前に倣え!の状態でゆっくり歩いてくるのではなく、「新感染」「哭声コクソン」など全力疾走で追いかけてくる、異常なまでの暴力的な化け物が多い。
これらの全力疾走パンデミック映画の先駆けとなるのが、この「28日後。。」
監督は「トレインスポッティング」や「スラムドックミリオネア」など取られているダニーボイル。
人間の極限状態を撮るのが上手い印象やけど、2002年から上手かったとは。
当時制作予算は8Mドルで挑み、興行収入は10倍の約80Mドルになるほど、評価を受け、続編などシリーズ化のきっかけとなった第1作目。
あらすじは・・・
研究所で猿に感染していた凶暴化になるウイルスが漏れてしまい、イギリス内で蔓延。28日後に病院で目を覚ました男性が、ゴーストタウンとなった街で恐怖におそわれる話。
冒頭、おそらくウイルス蔓延の原因となる研究所からのシーンから始まる。
結局いつも人間自身が引き起こしているじゃないかと絶望させられる。
そして、シーンは変わりゴーストタウンになり、街中の歩く主人公。今見ると、まるでコロナ禍の街中を見ているようだった。
(実際はロンドンの通りを早朝封鎖し、撮影したらしい。)
先駆けと言われているが、実は公開当時従来のゾンビ映画は墓から死者が蘇るのが普通だったため、高速で走り出すゾンビは受けられなかったらしい。
しかし、次第に受け入れられ、これが新常識となった。
そしてさらに革命的な新常識は、血を取り込んでしまうと感染してしまうというところ。
今までは噛まれたら感染するっていうのが一般的だったが、本作では感染者の血を目に入れるだけで感染してしまう。
(まぁ、今考えれば当たり前なんなけど)
感染者をとりあえず、殺せばいいわけではなく、返り血を目や口に入れないように注意するという描写も新鮮だった。
感染者から追いかけられて、極限状態の中でなんとか生きようとする人々。
生きようとはしているが、心半ばあきらめているものなど、当時から分かりやすい外的要因と、人間ドラマのせめぎ合い、助け合いが必要な時にこそ、強きものルールを従わせる場面が、まさに人間のエゴ。
「28日後」以降にも数多くの作品に関わり、どれも設定の面白さだけでなく、人間の極限を表すのが、なんとも魅力的である。
ラストのあえての爽やかさ。
気づいたどうかは判断できないのに、今度は見てくれた!という極限状態でも未来や希望に目を向けているのも意外にダニーボイル監督の作品性なのかもしれない!
昔の映画って感じです!
日本人もおんなじこと考えると思う
キリアン・マーフィーの出世作
「28年後」を観るための予習。製作された2002年当時のゾンビ系映画やドラマがどの程度拡がってたかは(あまり好きなジャンルではないので)知らないが、あのダニー・ボイルが監督だったのだから話題になったことだろう。研究所にどこかの動物保護の過激派が侵入したことにより「凶暴性」のウィルスが漏れてしまい物語は始まる。主人公はなんと「オッペンハイマー」のキリアン・マーフィーだった。あとで気づいたのだが出世作だったのでしょう。感染のメカニズム、感染者との戦い。行動を共にする仲間との出会いと別れ。軍に助けられたと思ったら彼らの目的は女を部下に与えることという鬼畜。それでも何とか希望がある終わり方だったが、。
次は「28週後」を観る。どう物語が進んでいくのだろう、、。
エンタメ性よりもドラマ性重視のゾンビもの。
ゾンビが全力疾走で追いかけてくるのは確かこの作品からだったと思うが、孤立無援感から始まり、悲壮的な絶望感を経て、希望を感じさせてくれるラストまで、とにかくドラマ性という点で過去の全てのゾンビものを凌駕するような重厚さで観る者を惹きつける。この時まだ無名に等しかったキリアン・マーフィの素晴らしい演技と存在感が物語を引っ張っている。
エンタメ性という点では、フレスナディージョ監督による続編『28週後…』の方に軍配が上がると個人的に思っているが、本作が無ければ次もなかったわけで…このジャンルがそもそも広く受け入れられることが難しいジャンルであることを踏まえつつも、ロメロ監督によるゾンビ映画を現代的にアップデートとしたという意味では、エポックメイキングな作品だったことには違いない。
さて、ボイル監督が返り咲いた三作目の出来栄えはどうだろうか?
観る順番が逆だった
なかなか面白かった
もう、20年以上前の作品なんですね。
2020年に、新型コロナウイルス感染症が、瞬く間に世界を席巻したのは記憶に新しいところですが、この作品は、それに遡ること18年。2002年に制作された作品(日本公開は2003年)。
コロナの時も、あっという間に全世界に広がって行ったのは周知のとおりですが、この作品でも狂暴化するウイルス?が、瞬く間に世界に広がっていったかのような描写がなされています。
続編になる、『28週後・・・』が2007年(日本では2008年)に公開され、更にその続編となる『28年後・・・』が今年公開予定になっています。楽しみ。
っていうか、感染を抑えられたのか???
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