「これが夫婦、なにはともあれ」こわれゆく女 グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
これが夫婦、なにはともあれ
一家の主婦がこわれていく様と巻き込まれる家族が、独特の生々しさで描かれています。
ジョン・カサベテス監督、1975年の作品です。
主演は、監督の奥さんでもあるジーナ・ローランズとピーター・フォーク。刑事コロンボのピーター・フォークも大好きですが、盟友ジョン・カサベテス監督作の彼は、またひと味違うって感じでした。
話がどんどん進むわけでもなく、ちょっとかったるい感じですが、ジーナ・ローランズの狂気の演技は凄味があります。
愛情はあるのに上手く回っていかない夫婦の焦燥感や、落ち着かないバツの悪い空気感がとても生々しいです。
終盤は緊迫し、とても印象的でした。これが家族、これが夫婦。
ラストの二人の表情はずっと忘れないだろうと思います。
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トミーさんのコメント
2023年11月20日
共感&コメントありがとうございます。
あの晩は奥さんも少し落ち着いたかもしれませんが・・明日以降の事をどうしても考えてしまいます。まぁ幸せに暮らしましたとさ、めでたしになる事なんてどんな場合でも無いんでしょうが。