劇場公開日 2022年8月19日

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「ウォン・カーウァイは映画監督と言うより・・・」2046 Teiranさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ウォン・カーウァイは映画監督と言うより・・・

2020年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「花様年華」など、独特の世界観を持つウォン・カーウァイ監督の
個性が色濃く反映されている作品

映像美は素晴らしい、の一言
この監督でなければ創り出せない独特のムード満点で
この映像を見るだけでも価値ある一作
カメラワーク、音楽の選択、演出共に個性的で魅力的
映画芸術の粋だろうと思う

内容については
男性目線で見ると、とてもロマンチックな話だろうとは思う
でも女性側から見ると、ロマンチストの自分に酔っている男の
話にしか思えない
女性たちがどうしてこういう男に惚れるのかわからない
心に響いてくるものが無い

出てくる女性たちが、時代設定のせいもあってか
化粧のきつい、バーのホステス(水商売風)のようで、やたらと
媚び目線で、しなしなと体をくねらせて
色気を振りまいているのがなんだか抵抗あった

同性から見ると・・・ですが
一部の男性には、たまらなく艶っぽくみえるのでしょう

小説世界を具現化した2046年の舞台での、アンドロイドだけは
とても良かった、媚びとは違う透明感のある艶っぽさがあって

生々しい、現実世界(の女性)との違いを際立たせるためだったのかも
しれない<化粧の濃さや仕草

ウォン・カーウァイの映像美は魅力に溢れているけれど
彼は映画監督と言うより、映像作家なんだと思う

木村拓哉は、作品世界の中で浮いていた
金城武では個性が強すぎる
人選、難しいですね

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Teiran