「7監督による【時】をテーマにした10分間のコンピレーション」10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
7監督による【時】をテーマにした10分間のコンピレーション
世界映画界を代表する映画監督15人が「【時】をテーマとした10分間の映画」という作品を作って集めたコンピレーション映画『10ミニッツ・オールダー』。
この「人生のメビウス」は、そのうち7作品(7監督の作品)を収録したもの。
◆アキ・カウリスマキ監督『結婚は10分で決める』…カティ・オウティネンなどお馴染み俳優が出演、“赤”が印象的。
◆ビクトル・エリセ監督『ライフライン』…モノクロ映像が美しく、大戦の足音が近づいて来る不穏な雰囲気。
◆ヴェルナー・ヘルツォーク監督『失われた1万年』…南米に暮らす民族が文明の力で飛躍的な生活力進歩を見せる。時の飛躍…という感じ。
◆ジム・ジャームッシュ監督『女優のブレイクタイム』…ハードな撮影の合間に女優が10分間の休憩を取るのだが休憩時間でも忙しいという皮肉な作品、モノクロ映像が綺麗。クロエ・セヴィニー演じる女優がナイス。
◆ヴィム・ヴェンダース監督『トローナからの12マイル』…麻薬トリップ・ドライブ作品。
◆スパイク・リー監督『ゴアvsブッシュ』…選挙戦をインタビュー映像で見せる作品。
◆チェン・カイコー監督『夢幻百花』…故郷への思いを映像表現。
個人的に面白かったのは、ジャームッシュ監督・カウリスマキ監督であった。
同じお題を与えられて作った映画でも、監督によって様々な工夫がなされるあたりが面白い。
コメントする