「【”性倒錯者は金髪がお好き。”デ・パルマカットにドキドキさせられるエロティックサイコサスペンススリラー。”この作品が面白いと思った私は変態ですか?””ハイ、立派な変態です。”】」殺しのドレス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”性倒錯者は金髪がお好き。”デ・パルマカットにドキドキさせられるエロティックサイコサスペンススリラー。”この作品が面白いと思った私は変態ですか?””ハイ、立派な変態です。”】
■夫マイクとの性生活に満たされない人妻のケイト・ミラー(アンジー・ディキンソンは、美術館で出会った男性と行きずりの情事を楽しんだ後、何者かによってホテルのエレベーター内で剃刀で惨殺されてしまう。
それを偶然目撃したコールガールのリズ(ナンシー・アレン)は、ケイトの息子・ピーターと組んで事件の謎を追う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭のシャワー室でのシーンから、どう見ても「サイコ」に触発されていると思われるが、この作品はブライアン・デ・パルマ監督が、そこから一捻りしている所が、秀逸である。
・ケイトの息子・ピーターが、ミラーが通っていた精神科医ロバート・エリオット(マイケル・ケイン)の建物から出て来る患者たちの、建物から出る時間を計測しているシーンや、リズが地下鉄内で黒人たちに襲われるシーンからの、金髪女に襲われるシーンの流れなどは、若きブライアン・デ・パルマ監督が、既に後年の制作スタイルを確立させている事が分かるのである。
<そして、明らかになった犯人の正体は、途中でやや予想が付いてはいたが、最後まで緊迫感溢れるデ・パルマカットにより、ハラハラさせられた作品である。>
公開から44年ですか。(「キャリー」とかは何度も観ているのに)公開時に1度観たきりなので、記憶がシャワーシーンのようにおぼろげです。アンジー・ディキンソン!
共感ありがとうございます。
私も変態です!
当初、エリオット医師役にショーン・コネリーをオファーしていたそうですが、コネリーの女装はどうだったでしょうね。
後に「アンタッチャブル」でデ・パルマ作品への出演が実現したコネリーは、そこでオスカー俳優になったのですから、デ・パルマとは合っていたんでしょう。