「思ったより面白かった。」V フォー・ヴェンデッタ 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
思ったより面白かった。
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所々コードギアスというアニメを連想させる場面があった(コードギアスの方が後なので影響を受けたのはコードギアスかもしれないが)。Vの演説にはしびれるものがあったし、ヒロインもきれいなのでその2つの要素にひっぱられて鑑賞することとなった。
よくなかった点はヒロインの演技が少しわざとらしかった事と、場面の表現手法がリアリティにかける部分があって、没入感がそがれる部分があった所(花火を見る場面、ヒロインがVによる試験を乗り越えてガッツポーズするシーン、その他、黒背景で会議するお偉方のシーン)。
印象に残った名言は『政治家は嘘を語り、作家は嘘で真実を語る』、『最も信頼できるのは税金の記録』。創作する側として手法として参考になるのは、所々に名著からの引用を入れる事で物語に重厚感を与えられる事(マクベス、巌窟王の引用、ファウスト『真実の力により我は宇宙を制服せり』。)
その他の感想としては、体制にナチス独裁体制を揶揄しているのかなと感じたし、強制収容所はユダヤ人虐殺、ウイルスについてはコロナを連想させた(コロナウイルスは最近になって現れたものだが)。戦闘シーンでのVのナイフの軌跡が暗闇の中で白く残像を残して見せるスピーディな描写はよかったなと思う。
後から調べてみると、V役はマトリックスのエージェント・スミス役ヒューゴ・ウィーヴィングらしい。声だけでは気づかなかった。また、最後に群衆が仮面をいっせいに脱ぐシーンにウィーヴィングがいるとの事で見直してみると、2:04:58頃の右側の男性だろうと思った。
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