「遺作になってしまった」心の指紋 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
遺作になってしまった
この作品以降、劇場長編作品は撮らずにイヤ撮れずに死んでしまったチミノ氏。
それ程に「天国の門」は曰く付きだったのか!?
W・ハレルソンがラストまで心底イヤイヤのままで進んでいたらそれはそれで面白い。
段々と環境に慣れていって傲慢な態度を取るW・ハレルソンに兄の事もあり心情に変化をもたらしナバホな少年も表情が穏やかに。
病気が例え治ったとしても将来は明るくはないだろうし治るとも思っていなかったであろう少年はせめて清らかな心に洗い流す為にアノ地で最期を迎えたかったのだろう。
本作を観るとまだまだ手腕を発揮できた筈と次作にも期待をしてしまうしコレ以降、映画を撮れなかったM・チミノに哀しさが。
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