「成長したが、暗黒面がヒタヒタと・・・」スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 kame-pukupukuさんの映画レビュー(感想・評価)
成長したが、暗黒面がヒタヒタと・・・
これまでも何度となく見ている作品ですが、今更ながら1ー6のブルーレイボックスを買ったため、改めて見ました。公開時に友人たちと一緒に映画館で観たのが初見です。
ちなみにスター・ウォーズシリーズは1ー9とローグ・ワン、ハン・ソロを見ました。
初めて映画館で見たときは、ヨーダがクルクル回転しながら戦う様子に、鑑賞後は友達と一緒に爆笑しました。アナキンとパドメの禁断の恋の描写については、思春期の自分たちは気まずい雰囲気になりました(笑)
エピソード1から10年後、成長したアナキンがパドメと再会します。ジェダイでは禁じられている恋愛や、母が殺された悲しみからの復讐といったアナキンがダークサイドに落ちる予兆が次々と描かれていきます。
それとともに、分離主義勢力の台頭、共和国軍の設立といったダース・シディアスによる共和国の切り崩し工作が着々と進んでいき、戦争に突入、共和国全体が更に不安定化していく・・・。スター・ウォーズの歴史が好きな人からしたら、重要な歴史の1ページをこのようなクオリティで見ることができたのはとても喜ばしいのではないでしょうか。
多数のジェダイの騎士が一斉に広場で戦うシーンは圧巻ですが、ジェダイの騎士はなんでも万能というわけではないんだな、という多少のガッカリ感はありました。正直剣の扱いがあまり上手ではないジェダイもちらほら。ただ、これはこれで現実的な能力設定なのかもしれません。そういった意味ではオビ=ワンやアナキンの優秀さが際立って見えます。
終盤のドロイド軍とクローン軍の戦闘シーンは流石です。とても迫力がありました。ピンチに現れ、そのまま逆転し勝利する、かっこいいです。
アナキンがダークサイドに陥落する予兆及び共和国が破綻していく様を描くという意味では、意味がある映画だと思います。自分としては、中盤が少しのっぺりしてしまった印象がありました。また、もう少し宇宙やライトセーバー戦などの戦闘シーンが多くてもいいのかな、と思ってしまいました。