「それぞれの魅力」スパイ・ゲーム こころさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの魅力
伝説のCIA諜報員ネイサン・ミュアーをロバート・レッドフォードが、スパイ容疑をかけられ中国で拘束された元部下ビショップをブラッド・ピットが演じる。
ネイサンがビショップをスカウトし、諜報員として育てていくシーンが興味深い。
諜報員、過酷な職業ですね。。
ー 写真のように周囲を記憶に焼き付ける
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
Mr.C.B.2さんが的確にコメントされていて嬉しくなりました。「大いなる勇者」は淀川さんが高評価されています。渋いレッドフォードが良いですよ。
こころさんが指摘したグレゴリー・ペック、高校生の頃「仔鹿物語」を観て、その奇麗な容姿に驚いた記憶があります。演技派とは見られませんが、私の好きな俳優のひとりです。
割り込んですいません。
私も「大いなる勇者」をオススメします。「逃亡地帯」はレッドフォードよりマーロン・ブランドの映画かと。勿論良いのですが。
あと私が好きなのは「ホット・ロック」です。
こころさんへ、
初期の作品では「逃亡地帯」と「大いなる勇者」がお薦めです。もし機会があれば観て損はないと思います。
基本的に、女性の方が男性より演技が巧いことがあります。感情表現が豊かですし、喜怒哀楽の振幅が男性より日常的に大きい。化粧で個性を出せば変身も抵抗なく出来ます。電話に出る時、声色を瞬時に変えられるのは、男性には難しいです。美人女優でも演技が巧くない人はいますが、個人的な経験では少ないですね。昔の男らしさを最優先にした男優の演技では、常に毅然とした態度で感情を抑える演技がメインで、綺麗な顔だと伝わるものが少ない。それで演技が下手と烙印を押されがちです。その為台詞回しや仕草で演技力を磨くことが要求されますが、舞台の役者と違い、その修行をしないでスターになったり、実力以上の演技力を要求されないことが映画界にはありますね。だから脇役には主役スターを引き立てる個性的な容貌の実力者を揃えてバランスを取るのがキャスティングの妙になる訳です。美人女優勢揃いは目の保養になっても、美男俳優勢揃いは殆どないですし、需要もないです。渥美清さんが不良をしていた時ある警察官に、お前の顔は一度見たら忘れられないから俳優になった方がいいと言われた逸話は有名です。同じ演技力なら個性派俳優の方が巧く見えるし、美男スターは男の嫉妬もあってか、いつも同じと言われがちですね。
こころさん、コメントありがとうございます。
レッドフォードは初期の作品「雨のニューオリンズ」「逃亡地帯」「裸足で散歩」「大いなる勇者」と30代の頃の地味な作品でも輝いていました。ブラッド・ピットに負けないくらいの美形で、エレガントな佇まいでは別格ですね。代表作の「明日に向って撃て!」「スティング」「追憶」の演技も素晴らしい。この「スパイ・ゲーム」の時は65才ぐらいで、演技に品格と貫禄があり、とても魅了されたのを記憶しています。ただ美女俳優と違って美男俳優は、演技の巧さが伝わり難い特質から正当に評価されないものです。そんな苦労を知っている新旧の共演は、その点でも興味深かったですね。