「大いなる力には、大いなる責任が伴う2 苦悩の日々・・・」スパイダーマン2 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
大いなる力には、大いなる責任が伴う2 苦悩の日々・・・
サム・ライミ版の三部作で、1番好きな作品なんだけど、ホンッと切ない作品です。まさに悩めるヒーローが描かれている。
ヒーローたるもの、無償の奉仕、ボランティアの精神が当然のように考えられている。でも、ヒーローであっても、人間としての生活があるわけで、それが如実に描かれている。
人を助けるために自分の生活を削っていく。学校の授業に出られず、成績は落ちていく。バイトも休みがちになり、クビにされる。愛する人との時間も取れない。
ストレスから蜘蛛の糸を発射することもできなくなって、結局スーツを捨てて、ヒーロー稼業を廃業してしまった。
そう言えば「スーパーマン2」でも、人間として生きていこうとする場面があったっけ。 まぁ、最終的には立ち直っていくところが、見処の一つではあるんだけど。
本作品では、ブレーキの壊れた列車を止めるために全力を尽くし、人々に素顔をさらす場面がある。 乗客みんなが暖かい目で見守るんだけど、今だったらこんなことないだろうな。
ここぞとばかりにスマホで撮られまくって、あっという間に拡散しちゃうと思うんだけど。
それにしても、今回の敵ドック・オク。金属製アームを使う攻撃といい、かなりの強敵。戦闘シーンも迫力満点で楽しませてもらったのですが、この人もまた切なかった。
自らの実験の失敗により、愛する人を失ってしまった。ICを制御するシステムが故障したことから、悪の道へ進んでしまうんだけど、最期がまた見応えあるヴィランでした。
やっぱり、これだけのキャラだから「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」への再登場に繋がるんでしょうね。
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