スパイダーマンのレビュー・感想・評価
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スパイダーマンらしくないスパイダーマン
普段ホラーが主流のサム・ライミ監督、今シリーズとオズは作品一覧を見るたびに「んん!?」となる。
が、このスパイダーマン第一作目は、サム・ライミ監督がスパイディファンだということがよくわかる。
原作をリスペクトしながらも現代風(今となっては当時だけど)のアレンジ。
脇の蜘蛛の糸みたいなものをなくし、背中のマークもデカいリアルな蜘蛛のシルエットになっている。
キャスティングも結構いい。MJ以外は。MJって高校生やんね?
で、ストーリーに関してはゆっくり進んでは急発進を繰り返す。
かなりトートツな話の進み具合だと思う。
で、不満なのは、スパイダーマンが蜘蛛の糸を直接出せることである。
ギャグ的には面白いが、その後のドキドキ感が薄い。
ウェブシューターならば、それが壊れて市民が死んでしまうor重症を負うとか、そういう鬱な展開を混ぜてもよかったのではないかと思う。
だけど、スーツのパツパツ感(特に胸筋がセクシー)や、トビーの「フォォォォォォォ!!!」では今作を越えることなんて絶対できないと思う。
アメイジング
共感できる身近な悩める主人公
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 65
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 65
アメリカのスーパーヒーロー物というと、単純に強い正義の味方が悪者と戦って倒すだけというものを想像しがち。最初はそんな先入観もあって敬遠していたのだが、スパイダーマンとこのシリーズの2,3は思っていたよりも全然違うものだった。
主人公は冴えない学生。特に勇気があるわけでも頭がいいわけでも運動能力が高いわけでも精神力が強いわけでもない。それまでのアメリカのスーパーヒーローのように普段の隠れ蓑としてわざと冴えない人物を演じているのではなく、本当に冴えない人物である。
その主人公が偶然に特殊能力を身に付ける。しかしその能力を身に付けて人々のために良かれと思って行動しても、人々に理解されなかったりして必ずしも思い通りにはならず苦悩する。スーパーヒーローは他人から理解されない孤独とも一人戦わなければならない。ヒロインとの関係も友人との関係も思い通りにはならない。このあたりはスーパーヒーローというよりも、普通の高校生なのである。
この映画を見ていると、アメリカのスーパーヒーロー映画というよりもまるで日本の漫画のような設定なのである。アメリカも単純な完全正義と完全悪との戦いという伝統の構図を捨てて、もっと複雑で現実的な弱さを抱えた悩める主人公というものを目指しているように思える。このあたりを見ていると、ハリウッドもかなりマーケティング調査なり勉強をしたのかなというのが伺える。だから主人公に共感したりする部分も出てくるのかなと思う。
そのようなかんじで物語は良かったし映像も良く出来ていた。だがあまり登場する役者には魅力を感じなかったのは残念。
バッド、エンド、スタート
今まで観た映画の中で一番ラストが衝撃的だった。
セブンよりもダークナイトよりも。
別にラストにどんでん返しがあるわけでも、中途半端に終わるわけでもない。
ハッピーエンドではない、ということが当時の俺には衝撃的だった。
ヒーロー映画は、悪を倒し、愛する人と結ばれ、全てが丸く収まり、みんなHAPPYで終わりと思っていた。
しかし、これは違う。
悪は親友の父親、悪を倒したが親友に恨まれ、愛する人とはスパイダーマンという理由で付き合えず、ヒーローとして生きることを決め過酷な運命を受け入れて、終わり。
あまりにも残酷で、あまりにも斬新な終わり方。(当時の俺には)
終わり良ければ全て良しという言葉をコイツら知らないのか?、という思いがスパイダーマンのテーマと共に頭の中に流れた。
しかし、年を重ね、TSUTAYAを入り浸るうちに、評価が変わっていった。
史上最悪のラストが、史上最高にハードボイルドなラストに思えてきた。
そもそもこれはラストなのか?
俺は違うと思う。
ピーター・パーカーがピーター・パーカーではなく、スパイダーマンとして生きることを決めたこのラストから、スパイダーマンが始まるのだ。
そう気付いた時から、始めが肝心という言葉がスパイダーマンのテーマと共に頭の中に流れるようになった。
ヒロインが。
スパイダーマン誕生
スパイダーマンが街中を飛び回ってる姿がいい。
カメラワークがたまらないです。
変身前の性格も大好きです。
MJに一途なところとか。
ヒーローと一般人とのしての自分との葛藤が見所です。
告白されるのに受け止められないラストが切ないです。
クモ男の活躍と苦悩
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