サイドウェイのレビュー・感想・評価
全3件を表示
不誠実なワイン愛好家
主人公は平気で嘘をつくし、運転しながらクロスワードパズルをしたりワインを飲む、おまけに年老いた母親から金をくすねる、なぜ、これほどモラルに掛けた中年親父が主人公なのか?
終盤になって教室のシーンで教師とわかり唖然とした。
別に聖人君子の映画を求めるほど野暮ではないつもりだが、冒頭からこれみよがしに主人公の欠点をあげつらってみせて監督は観客にどうしてほしいのか、あなたと同じダメ男ですよと惹きこみたかったのでしょうか・・。
ストーリーは、いい年をした中年親父二人が独身最後のワインとSEX三昧の週末旅行を愉しむという、これまた、どうでもいい話、アメリカではこういうバチュラー文化が根付いているのかしら。
せめて、まだ分別の効かない若者とか、主人公か友人のどちらかに好感とまで行かずとも共感を持てれば観ていられるのだろうが、残念ながら関わりたくもない誠実さに欠けた二人でした。
数々の賞を獲った作品なので劣った映画ではないことは確かなのでしょうが作家性が強すぎてついていけませんでした。
ワイナリー
独身最後の旅ということで女をナンパすることしか考えていないジャック。マイルスは彼のためにワインの良さを教えたいのに・・・離婚して落ち込んでいるマイルスに対してジャックは女をあてがおうと考えていた。
マイルスの馴染みの店のマヤとワインについて語り、なんとなくいい雰囲気になる。「下り坂のワインが好き」というマヤ。しかし、マイルスは離婚したヴィクトリアに電話などして、結局何もできない。
一方のジャックは結婚間近だというのにやりたい放題。結婚することを隠してマヤの友達といい仲になるもんだから、鼻を折られるほど殴られる・・・次に迫った女は旦那が帰ってきて指輪の入った財布を置き忘れるなど、ハチャメチャ。偽装工作のために車をわざとぶつけたりして、なんとか結婚式を迎えるが、マイルスはすっきりしない。
マヤに小説を渡したおかげで彼らだけは上手くいきそうな余韻を残してくれるけど、やっぱりワインのように熟成させて、じっくり愛を育てたいもの。笑わせていただきました。
「『昨日の次の日』・・」「つまり・・『今日』ね?」
引っ込み思案でイジけた性格で、正反対の性格の親友に振り回されたり、いざ自分で行動に出たら空回りしたり、マイルズに共感しちゃいました。 お酒を飲めなくてもすごく面白かったです! ロードムービーとしても楽しめます! アレクサンダー・ペイン監督作で1番好きです(^-^) 何だかんだ親友として愛し合っているマイルズとジャックも微笑ましい! 最後に、マヤがまだあの家にいますように(^-^)
全3件を表示