「奇跡のケミストリ」シュレック うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡のケミストリ
吹き替えにダウンタウン浜田雅功を起用するなんて、大バクチ以外の何物でもないだろうに、よくぞ起用できたもんだ。いまではこの組み合わせ以外に考えられないほどにピッタリはまっている。内面の繊細さと、強面で誤解されやすい外面、それを併せ持つキャラクターを彼が見事に表現している。
親友のロバのおしゃべりも、山寺宏一が好演している。なぜか藤原紀香もしっくりくるから、実は美しさの裏に人知れぬ悩みがあることを想像できる余地があったということか。
普遍的なテーマを取り上げたおかげで、今見ても古臭くない。しかし、画のレベルはさすがにしょぼい。この当時と比べて、3DCGのアニメーションは格段の進化を遂げた。
化け物呼ばわりされても、心は繊細。内面には美しい花を持つことを上手に語る、よくできたおとぎ話だ。
2019.11.18
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