ロボッツのレビュー・感想・評価
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ジャズとファンクを融合して・・・座布団1枚!
子ども向け映画だとバカにしてすみません。序盤から、『オズの魔法使』のブリキ男が登場するもんだから、涙が出るほど嬉しくなってしまいました。その後、この踊り・・・どこかで見たことがあるぞと思っていたら、やはり歌い出しますか・・・しかも「油に唄えば」だった。観客の中で笑ってたのは一人だけでした・・・すみません、おっさんで。色んなパロディがあるとは聞いていましたけど、こんなに笑えるとは思いませんでした。しかし、ダースベーダーを出すのならR2D2やC3POもいるはずだ!と信じて探してみたけど、見つかりませんでした・・・エンドロールにはルーカス・フィルムの文字をはっきり確認したのに・・・
フェンダーの『ストーカー』か?という台詞でも笑ってしまいました。声を出してもいいのなら、「そりゃ、あんただろ。ロビン・ウィリアムズ」とつっこみたかったくらいです。このフェンダーという赤くて細い唐辛子のようなロボット、細かい仕草やオーバーアクションが全てロビン・ウィリアムズのために作られたキャラのような感じがしましたよ、ほんとに。日本語吹替版では山寺宏一らしいですけど、フェンダーの細長い顔からすると高田純二が似合っているかもしれませんね。
この映画のストーリーの良さは貧富の差という社会問題をはっきりと描いていることかと思います。利益を優先する大企業に立ち向かうスラム街(?)のジャンク製ロボットたち。どこかの政治家みたいに「貧乏人は死んでください」と言わんばかりのラチェットとその母親がだんだん憎たらしく思えてきます。そういえば、この巨顔の母親は『千と千尋の神隠し』の銭婆のパロディのような気がしました。
予告編を見たときにはロビン・ウィリアムズが目立ってなかったので、つまらないのかなぁ~と思っていたのですが、はっきり言って彼のための映画じゃないですか!いい意味で騙されました・・・
【2005年8月映画館にて】
大人でも、純粋に楽しめる最高のエンターテイメント
ストーリーは王道の勧善懲悪もの。
しかし、テンポよく進む展開にどんどん引き込まれた。また、喜怒哀楽を表情豊かに表現しているおかげで大人であっても感動できる作品になっている。
逆にわかりやすいストーリーと、小気味いい展開のおかげで観た後にとても清々しくなる映画。
また、途中で名作のオマージュや、ギャグが内容を邪魔することなくスムーズに挿入されているため小ネタであっても笑えるようになっている。
そして、観れば観るほど発見もあり、もしこの世界が全て意志を持ったロボットで構成されていたらという設定でのあるある(?)としても楽しめる深さも兼ね備えた最高の映画だと思った。
子供向け映画として王道
総合:50点
ストーリー: 50
キャスト: 50
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 65
点数低いですが、子供向け映画として見れば充分合格点を与えられる面白い映画です。大人だけが見るにはちょっと幼いというだけですが、それでもそう悪い映画ではないです。全編アニメというかCGで独自の機械文明の世界を描いていますが、それはずいぶんと古くさいアナログな人間っぽい機械の世界で、まるで昭和30年代の漫画のよう。手塚治虫の昔の絵を見ているみたい。だがその分だけ温かみがあって親しみが持てる。好き嫌いは別にして映画の質は高い。
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