コールガール(1971)のレビュー・感想・評価
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花のない街ニューヨーク1970
原題は「クルート」、ドナルドサザーランドの私立探偵の名前、 それとは逆にジェーンフォンダことブリーの演技と存在感が沈んだライトと街に映える アランJパクラは僕ら世代には名を馳せていた、 もちろん「アラバマ物語」を筆頭に80年代に入ってからも。 社会派サスペンスの名匠といったところだろうが 70年代に入ってからはこの映画にあるように(御多分に漏れず)社会とうまく生きていけない主人公を物語の中に浮かび上がらせていく ニューヨークを歩く人々はシックでダンディー、 その中にコールガールという自分を受け入れなければいけないと暮らすジェーンフォンダの硬派な花は美しく見える この映画が好きだ 中だるみしたりするけれど冒頭やオープンリールを聴く二人、など緊張感のある場面は殊更この時代の雰囲気を体現している オープンリールのポータブル 街の葬儀の中へ消えていくブリー サザーランドの着こなし フィルム特有の画面の暗さ
ジェーン・フォンダが唯一の救い
前半はモラルと本能的快楽に揺れ、後半は愛のある情事と商売の情事との間に揺れるコールガールを奥深く演じたジェーン・フォンダだけがこの作品唯一の救いだ。 全てに於いて中途半端で呆れる。 ミステリーとして致命的な説明不足の画、ずさんな音響、単調な効果音、何の深みも無いストーリー、そして感情表現の出来ないサザーランド。 どのシーンを切り出しても最低としか言いようが無い。
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