「親子と「ファミリー」の・・・」ロード・トゥ・パーディション 九尾さんの映画レビュー(感想・評価)
親子と「ファミリー」の・・・
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トム・ハンクスに加えてポール・ニューマンやジュード・ロウ、
それから最近になって思い出した(笑、ダニエル・クレイヴなどなど・・・
豪華な面々ですが知名度は今ひとつな気がします。
トム・ハンクスの演じるマイケルの優しさ、哀愁がすごく出ていると思います。
個人的にはこういったギャングモノはすごく好きなのですが、日本で言う武士に似ているのかなとも思います。時代モノもすごく好きです。
印象的なのはボスであるジョン・ルーニー(P・ニューマン)がマイケル(T・ハンクス)
に対して言った言葉「Open your eyes!」です。
実の息子のように、というか実の息子より可愛がっていたんじゃないかというマイケルを
消さなければならないことと、やはり実の息子に手を下すことはできないという葛藤の中で彼が発したこの言葉は非常に感情的で複雑な心情を映し出していると思います。
後は終始哀愁があるだけでなく、親子でお金を集めるシーンなんかは
トム・ハンクスのコミカルな部分が出てて非常に好きです。
それから感情と情景を映し出す演出が非常にマッチしていて美しい映画とも思いました。
マグワイア(J・ロウ)が初めに出てきた時の電車が過ぎるシーン、
雨の中マイケルが決着をつけに行くシーン、
そして砂浜の家で窓から外を見るシーン
などあらゆるシーンが美しいです。
こういう父子モノには弱いんだよなぁ・・・。
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