「子連れ狼」ロード・トゥ・パーディション odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
子連れ狼
クリックして本文を読む
原作のマックス・アラン・コリンズはBBCのインタビューで日本の劇画「子連れ狼」への恥知らずのオマージュだと語っています。確かに30年代のマフィアの殺し屋父子のロードムービー風。
トムハンクスさんはシネマブレンドのインタビューで本作を賞賛、あまり話題にならなかったが自身のキャリアの中では重要な映画と語っていた記事を読んで、それならと鑑賞。
テーマのせいか残虐性はおさえているものの善良な役柄の多いトムハンクスさんにしてみれば微妙な汚れ役だし、ニコリともしない硬派な演技は珍しい。豪華な出演陣も見どころでしょう。
もちろんフィクションだがアルカポネの子分のフランク・ニッティーやアイルランド系ギャングのジョン・ルーニーという実在の悪党が登場しゴッドファーザーのような家族愛がテーマなのだろうが散々地獄を見せられた息子は父親を反面教師として堅気で生きてゆくのでしょう、それも父親(トムハンクス)の願いだったようです。よく言えばギリシャ悲劇風だし悪党といえど人の子ですから世間と身内のダブルスタンダードがあっても仕方ないですが、所詮極道の裏話、醒めた目で観てしまうドラマでした。
コメントする