パンチドランク・ラブのレビュー・感想・評価
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滑稽さが忙しない
姉たちは愛している結果が乱雑な対応で弟を思う気持ちは強いのです。
問題があるのは何者でもない弟であってDV癖があるのか鬱気味なのかそもそも精神的におかしいのか。
見栄っ張りで小さな嘘を付いて姉たちにもコケにされながらも良い顔をし、溜まりに溜まって大爆発。
怒りに身を任せれば限りない力を発揮。
トンチンカンな行動ばかりで家の受話器を会社まで、会社の受話器を病院から家具屋まで、一度出た部屋に舞い戻るにも辿り着けず、ハワイから姉に電話した時の怒号と笑えてドキドキして滑稽で。
会社を経営している出来る男な筈で「カリートの道」のパチャンガが良い相棒ぶりで顔色一つ変えずにプリンを買い込んだりetc...。
愛は強しな映画であり内容は何が内容なんだか今後の二人に少し心配もするが愛すべき映画であるのは間違いない事実ってか好きな映画だぁ。
夢の中
ふわふわした感じで流れていく映画
主人公の精神の不安定さを描いているかのように夢のような描写も多く、現実感が薄く感じる
見ていて妙に不安な気持ちになってくるが、それを許すヒロインでこの物語がまとまってくる
決して綺麗な物語じゃないかもしれないけど、不思議とピュアで絵本っぽさも感じる
辻褄やリアルを求めず気を抜いて見る映画
PTAのパンチドランク・ラブ!
この作品がパンチドランク・ラブだ❗
登場人物たちは、どこかズレている人たちばかりだ。
上に7人の女兄弟がいたら、そりゃー窓ガラスの1つや2つ割りたくもなるさ(ノ-_-)ノ~┻━┻
作品全体に散りばめられたシュールな笑いは
好みを大きく分ける可能性があるが
私は勿論、ジャストミートである(o^ O^)シ彡☆
アダム・サンドラーとフィリップ・シーモア・ホフマンの対決も一見すると凄い迫力の電話戦なのだが
よくよく考えると、マイルのためにプリンを大量に買う男と田舎の家具屋の店主の言い合いなのだ❗
なんとも言えないPTAのセンスに脱帽する笑
ホフマンかF○CKを連呼するのは後にも先にもこの作品以外無いだろう笑っ
最後に、ホフマンの「降参だ」の一言で終わらせる
PTAの無駄に物語を長引かせない手腕を見ていると
流石と言うしかないだろう(ヾ(´・ω・`)
何だよこれつまんねーよ!って思ったけど、この主人公には、自分を重ね...
何だよこれつまんねーよ!って思ったけど、この主人公には、自分を重ね合わせて見てしまい、親近感が湧いた。
彼は明らかに精神疾患の持ち主。
鬱なのか何なのか知らんけど、あの怒りっぽさは異常。で、それは自分にも言える…
自分も凄く怒りっぽくて、キレると止まらない…あまり人前では切れないけど、アップダウンも激しいし…鬱持ちだし…最近は落ち着いてるけど…
どうやら当時のPTA監督も鬱だったらしく、何かそういう所、伝わってきた…
急に暴れたくなる衝動とか、すごいわかる。事実、この映画を見た日は嫌な事があって、天気も悪くて、湿気90パーセントとかでジメジメしてるし。帰りの電車はいつに無く混んでるし。全てファック!!死ね!みたいな。何に怒ってるのか自分でも不明。しかも7人の女兄弟のイライラとかも、わかっちゃう…姉と妹と母の四人の家族構成だから、女ばかりでうるさい感じ。わかる…そういう意味ではどハマりだ。
といったかんじで、映画自体はやっぱりつまんないと思うし、好きじゃない事に変わりはないんだけど、主人公の精神状態には、同類意識を感じるぜって感じだ。
なんかアレだね、デイヴィッド O. ラッセルの「世界に一つのプレイブック」みたいだね。あの監督もキレる病気持ってて、あの映画の主人公も突然キレるからね。躁鬱病なのかな?
これは恋愛映画なんだけど、暴力と愛が入り混じる。
冒頭の車の横転の後にすぐさま謎のピアノの出現。そしてすぐに彼女の出現。
全てが咄嗟。横転する車にはたぶん特に意味はなく、ただ突発的な暴力の象徴で、それは主人公の突発的なキレと重なる。ピアノは幸運の象徴。ピアノが彼女を呼んだ、みたいな感じ。
テレフォンセックスカンパニーの話は、監督が実際にそういう所で働く女から聞いた、本当の話らしい。プリンの話も、本当にそれをやったおっさんがいたらしく実話らしい。
PTA作品の魅力って、詰まる所、解釈のしきれなさ、だと思う。それはたぶん監督本人も、解釈しきれてない。様々なエレメント(多数の役者や、物語に直接的には関係ないと思われる演出)を入れることで、その映画について考察する余地をたくさん残す。そういう手口な感じ。そのために変わったユーモアとかもいれる。そのへん、やはりコーエン兄弟に似てる。
99セントショップでプリンを初めて買うシーン、青のスーツを着たアダ...
99セントショップでプリンを初めて買うシーン、青のスーツを着たアダムサンドラーの動きと合わせて画面奥で動く赤い女(?)が印象的でした。
映画自体のストーリーは言われる程難解ではないと思います。
主人公がひどい
前に見た時は主人公がすごく嫌いで、なんでこんな映画が評判いいのか理解できず思わずもう一度見たら、やっぱり嫌いだった。
それから多分10年以上経ってまた見たら、主人公がひどい人間なのだが、彼に寄り添うような暖かい目線で描かれていて、とても愛すべき映画であると思った。
嘘ばっかりついていて、ズルが好きで、ばれるとキレるなど、あんまり友達になりたくない人物なのだが、しかしだからと言って彼みたいな人物が絶滅すればいいかと言えば全くそうじゃない。彼は彼なりに苦しんでおり、人生にもがいている。キレた時に、敵と戦う姿はとてもかっこよかった。プリンの会社にクレームするのと、テレクラにクレームするのは同じクレーマー気質の裏表だ。
カーペット屋に乗り込んで放火しれやればいいと思ったのだが、「降参だ」で済ますところが、この映画のいいところだ。
見返してとてもよかった。
人生とはパンチドランク・ラブのようなもの
なんなのでしょう、このグッド・フィーリングは。
お誂え向きの整合性やら感動やらを組み立てるのももちろん大事な事なのかもしれないが、それだけじゃ何か足りない。
この作品での抑圧された環境で育ったアダムサンドラーを観ていると胸の奥がキューと痛むんだ。
こういう気持を言葉にするなんてそう容易いことではない。
言葉されていなくても伝わってくるこの感じが何よりも大事に感じるし、何よりも好きだ。
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