劇場公開日 2002年5月18日

「デヴィッド・フィンチャーらしからぬ作品ではあるけども」パニック・ルーム ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5デヴィッド・フィンチャーらしからぬ作品ではあるけども

2009年7月5日
鑑賞方法:映画館

興奮

「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー作品であるだけに、見る前は大いに期待していたのだが、見終わっての感想は、「フィンチャーも、なんとも普通の映画を撮ってしまったなぁ」というもの。多分、他の監督、それも若手が撮っていたら、そこそこ楽しめるサスペンスとして評価できたかもしれないが、あのフィンチャーの作品である。この程度で妥協してもらっては困るのだ(偉そうに言わしてもらいます)。

そういった意味ではデヴィッド・フィンチャーらしからぬ作品ではあるけども、ソウル・バスっぽい不気味なタイトルデザインと、オープニングで、鍵穴をすり抜けて行く驚愕のカメラワークを見るだけでも一見の価値はある。

ダース平太