劇場公開日 2002年2月2日

オーシャンズ11 : 映画評論・批評

2002年2月1日更新

2002年2月2日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

単なるスタア競演以上のものを期待してしまう、が…

まず本作のオリジナル。「オーシャンと11人の仲間」は当時、ショウビズ界の頂点にあったフランク・シナトラのダチ集団(シナトラ・クラン)の個性と持ち芸を中心にすべてが構成された顔見せ映画だった。だから今の目で観ると、洒落たビジュアルは愉しめるけれど、映画としては大変にユルい出来。しかし観客は緊密な犯罪プロットよりも彼らの歌う姿こそが観たかったわけで、結果的には娯楽作として充分成立していたのだ。

さて、今回のリメイク版。“盗みのプロたちがチームを組む”という図式なら類似作はいくらもあるだろうに、あえてこのタイトルを選んだからには単なるスタア競演以上のものを期待してしまう。しかしソダーバーグ監督、得意の映像テクを駆使してはみせるが、看板に相応しい“お遊び”はほとんどなく、現代的ではあるが既視感ありまくりの犯罪劇に終始。それに登場人物が多すぎてブラピ、クルーニー以外はなんとも見せ場に欠ける。だいたいオリジナルでは標的の金庫は5つのカジノに分散していて、それを同時に狙わねばならないから11人必要となるのだが、なんと今回はたった1カ所に集まっている始末。……これじゃあ手持ちぶさたでも仕方ないよな。

(ミルクマン斎藤)

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