劇場公開日 2004年1月10日

ミスティック・リバーのレビュー・感想・評価

全61件中、1~20件目を表示

3.5後味の悪さが好みの分かれそうな映画

2024年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 少年時代の旧友である3人を中心に、ほとんどの登場人物が地元の人間という、狭い世界でストーリーが展開していく。登場人物は被害者の父親の友人であったり、かつての共犯者の息子であったりと、顔見知りばかり。そのため互いの人となりを知っている。だからこそ刑事も彼らに疑いの目を向けやすい。そして視聴者は登場人物の人間関係を知った上で、誰が真犯人なのか、先の展開が気になる構成になっているのが秀逸。

 しかし真相は意外とあっけなく、後味の悪さが残るのが、好みの分かれそうな映画。

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根岸 圭一

4.0キャスト3人が素晴らしい

2024年4月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

事前情報全くなしで観始めたら、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーンまで何と豪華な!と思ったら監督がクリント・イーストウッド、とっても贅沢な作品でした
それだけあって、最初からラストまで全然中だるみもなく、クライマックスは緊張感がいっぱいでした
ストーリーは流れが悪い方にしかいかず、ハッピーな人が誰もいないというあのラストは後味が悪すぎました
全てがハッピーエンドじゃなくても、いつも救いのあるイーストウッド作品が今作では全くの救いなし
でもそれぞれの俳優さん達の演技が素晴らしかったので、あんな後味の悪いラストでも観て良かったと思えました

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小町

4.0【”愛する娘を殺された犯人を見つけるの為には、何でもする!”幼馴染み3人の歯車を狂わせる展開に魅入られる作品。今作は、クリント・イーストウッドが描く重厚なミステリードラマである。】

2023年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

■ボストンで育った幼馴染みのジミー(ショーン・ペン)、デイブ(ティム・ロビンス)、ショーン(ケヴィン・ベーコン)は、デイブが誘拐・監禁された事件を境に疎遠となる。
 それから25年、ジミーの娘が死体で発見され、刑事となったショーンが捜査を担当。ジミーが激しい怒りに駆られる中、捜査線上にデイブが浮上する。

◆感想

・痛切なる物語である。

・幼少期に誘拐されたデイブ(ティム・ロビンス)が、受けたPDSDが惹き起こした事件。

・ジミーにとっては親友だった男が、被疑者であり、操作する男ショーンも幼き時からの友人である。

<観ていて、非常にキツイ作品であるが、クイント・イーストウッド監督のメッセージは強く伝わって来る作品である>

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NOBU

4.0イーストウッド監督独特の重厚感あふれるサスペンス

2022年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

クリント・イーストウッド監督独特の暗さと重さ溢れる作品。アカデミー賞主演男優賞(ショーン・ペン)、助演男優賞(ティム・ロビンス)を受賞。
ずっと前にたぶん1回観たけどあまり覚えていなかったので再度鑑賞。この物語の展開は、なんとなく「プリズナーズ」を思い出させるし、ジミーとその妻は、「ハウス・オブ・カード」のフランクとクレアを思い出させる。なんか、どっかで見たような…と思いながら見る場面が多かったかな。
でも最後のどんでん返しは、予想できなかった(見るの2回目なのに完全に忘れていた)。一体誰が犯人なのか、登場人物みんなが怪しく思えてくる、このハラハラドキドキ感。
子供のころのトラウマを背負って生きるデイヴの影や混乱を見事に表現しているティム・ロビンスの演技が光っていた。
重厚なサスペンスが観たいときにおすすめの映画。

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Ran

4.0ルヘインの原作をヘルゲランドが脚色

2022年7月23日
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鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞、原作既読。
少年時代と今、刑事、容疑者、被害者の父という立場に別れた3人の描き方、真相の見せ方、対照的な容疑者家族と被害者家族、メインの事件に隠されていたことなど中々ポイントも多くて、映画化を知った時はまとめるの大変じゃないかと思った。それほど長いわけではないのに、あのずっしりとした読後感を映画で再現…はまず無理だから少しでも近づけるのか、と。

再度観てみたが、デイブだけ書きかけとか、過去をなぞるように車に乗るデイブとか、見上げる2人と下されるブラインドのシーンとか、旨味滲み出てる。ああ、好きー。そしてストーリーを混乱させることなく整理しつつ見せていく、脚本の手際が素晴らしい。アレかね、高いハードルであるほど素晴らしい結果出しちゃうタイプなのかね、ヘルゲランド先生は。

3人の好演に目が行きがちだが、対照的な行動にでるマーシャ・ゲイ・ハーデンとローラ・リニーも素晴らしかった。奥さん役より女房感あるローレンス・フィッシュバーンも。

もしもあの車に乗ったのがデイブ(だけ)じゃなかったら。
劇中何度か出てくるフレーズは、無意味な問いかけだろうか。
ショーンは捜査を続けると思う。そしていつか真相が明らかにされてほしい。そう願わずにはいられなかった。

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なお

3.0それぞれの人生が最後まで噛み合わない重い内容。映像のせいか、重い内...

2022年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

それぞれの人生が最後まで噛み合わない重い内容。映像のせいか、重い内容でも重すぎないように観れる。
ラストは曖昧で微妙なまま終わってしまった。考えさせるためか、演出か、そうとはいえモヤモヤが残りました。

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よっしー

4.5松本清張風社会派ミステリー

2022年6月13日
PCから投稿

それぞれの過去を持つ三人の幼なじみが、家族や周囲の人との様々の関係に影響を受けながら事件に巻き込まれてゆく。ほとんど松本清張の世界です。

イースト選手は、こういう少し時代遅れの価値観を持った庶民たちが図らずも事件や環境に振り回されて困惑するような脚本を淡々と重厚に撮るのが得意です。あまりユーモアはないところも清張風。

でも、あえて観客を困惑させたり、哲学チックな評価を求めるようなわざとらしい演出ではなく、わかり易く仕上げるところが大変好感持てます。

しかし、三人とも芸達者ですね。

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越後屋

4.0アメリカにも『親の因果が子に報い』ということわざがあるのだろうか。イーストウッドは俳優としては如何にもアメリカ的なのに監督作品は非アメリカ的なものが多いのは興味深い。

2022年1月18日
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鑑賞方法:VOD

①closed circle 内での愛憎劇・悲劇という点ではギリシャ神話を思わせるところはあるが、ミステリーということもあり私はどちらかというと横溝正史作品を思い浮かべてしまった。②イーストウッドの冷徹で抑えた演出は題材に良く合っている。この段階では物凄く上手いとは言えないまでも。③ショーン・ペンはある意味タイプキャストであり如何にもアカデミー賞好みの演技と言える。この映画で内面演技が最も難しい役はデイヴとシレスト。シレストにマーシャル・ゲイ・ハーディンを配したのは当然とも言える。演技陣で上手さが際立っているから。ティム・ロビンスもこの話の中で最も悲劇的な人物(勿論、殺されたケィティは別として)であるデイヴの造型に成功している。

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もーさん

4.0残酷な、やり直すことのできないそれぞれの人生

2022年1月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

3人の幼なじみが成長して、3組の夫婦が登場する。理不尽な運命の果てに殺される者、殺す者、それと知りながら見逃す者。ある者には残酷な、やり直すことのできないそれぞれの人生が描かれる。

ショーン・ペンが演じる荒っぽいジミー、ティム・ロビンスが演じる挙動不審なデイブ、どちらもはまっている。

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惑星

5.0理不尽

2021年9月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

素晴らしかった。世の中ってこれそのものです。

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ごはん

3.0正義とは

2021年8月10日
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2回目観たらより楽しめるかも

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JYARI

3.0何とも後味の悪い映画だった。他者の気持ちに寄り添うことなく、最後は...

2021年5月27日
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鑑賞方法:VOD

何とも後味の悪い映画だった。他者の気持ちに寄り添うことなく、最後は自分さえよければそれでいいと言っているような身勝手さが肯定されるような終わり方だった。

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tsumumiki

4.5三者三様の人生

2021年2月28日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

若草物語のようなスタンドバイミーのような、それぞれの生活を描きつつ最後は収束する、まさに映画のお手本といった構成であった。

加えて演技、音楽、映像、演出どれを取っても超一級であり、改めてクリントイーストウッドの監督としての才能を感じざるを得ない。

娘が殺された父の気持ち、子供の頃の闇を抱えた生き辛さ、友を信じつつも真実を求める気持ち、そのどれもに感情移入し、没頭し、世界に入り込まされ、怒涛の2時間が過ぎてゆく。
見終わった時には誰の視点で何を感じたか、是非誰かと話し合うことをお勧めする。

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tiso jack

4.5ジミーは悪人か

2021年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ボストンの幼なじみではあるが、今は疎遠となっている三人が主人公。
デイブ(ティム・ロビンス)は子供の頃変質者に拉致され、いたずらされた経験を持つ。
ショーン(ケヴィン・ベーコン)は女房に逃げられた刑事だが、毎晩無言電話がある。
ジミー(ショーン・ペン)は服役経験があり、娘が殺される。
どうしようもない大きな力が働き、悲劇へと突き進んでいく。

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いやよセブン

5.0永久保存版🙆‍♂️

2021年2月15日
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クリント・イーストウッド監督の代表作の1つ。脚本も素晴らしいが、俳優陣の演技がとにかく素晴らしい。最初のシーンから完全に引き込まれた。バラバラの点が、徐々に繋がり一本の線となり、ラストに向かって急激に加速して行く感じが最高だ。重厚な感じも良い。間違いなく歴史的名作の1つに挙げられる作品だ。

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@Jankichi@

3.5ミスティック・リバー

2020年11月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アメリカサスペンスっぽい展開。
真実分かってもまだ難解なところも。
「人生は小さな選択で決まる。」
ショーン・ペンの演技が良い。

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ABCD

3.0難解でした…

2020年10月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ストーリーだけを追って評価出来るような単純な映画ではないような気がしました。多分、文化や宗教的な背景、アメリカに根付く社会的な問題…等々を理解していないと分からないことが多いんじゃないかな。

大きなクライマックスもなくセリフや俳優人の表情で暗喩的に語らせる。イーストウッドの作品、豪華俳優人。当時、映画館で観たときは、それだけで無条件にいい映画だなーなんて思っていたような気がするけど、いま改めて観ると、録画したものを何度も行ったりきたりしながら、理解しようとしたけど、まあ単純に語れる作品ではないですよ。

イーストウッドの作品はつい深読みしたくなる。

だけど、当時のチラシにあったもうひとつのスタンドバイミーはちょっと違う気がしますよ。

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shin

4.5タイトルなし

2020年10月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

デニス・ルへイン の同名小説を
クリント・イーストウッド が映画化
.
1つの殺人事件を通して
四半世紀ぶりに再会した幼なじみの3人
消せない過去・嘘・疑い
やるせなさが残る結末ですが
何度でも観てしまいます
.
.
アカデミー賞ノミネート作品
ショーン・ペン 主演男優賞受賞
ティム・ロビンス 助演男優賞受賞

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lily

3.0子供の頃の幸せと

2020年5月26日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

難しい

まだコロナウイルスがおさまらない平日の昼間
どこかの家犬か朝から延々と吠え続けるそんな時に観る映画なのかも
出だしからドンよりと湿っぽく暗い感じで、それは終わることがなかった
1人は表の世界へ 1人は裏の世界へ
もう1人は闇の世界へ

私の妻は度々後ろ向きに生きているのかと思う時があります
不安でたまらずいろいろ悩み石橋を叩いてもなおかつその橋を渡らない、そして後ろを振り返っては後悔をする難儀な性格なのだ
どれだけ考えても答えは出ずどうしたら良いかも分からなければサイの目で決めてしまうのも一つの手じゃないかな
考えることは悪くないし何も考えないのはむしろ良くない、だからといって考えすぎるのはどうだろう
どうにもめんどくさく身動きが取れないしね

たとえどんなに後悔しても僅か1秒でも戻ることは不可能なのだから考えるなら今から先をどうするかが重要だとそう思うんです
有り余る怒りが滾った時はどうすればいいのだろう
それが正しいと誰が言えるのだろう

表と裏と闇にはそれぞれに向かう方向があって交わる部分よりもそうでないことの方が多いだろう
子供の時はそんなもの何も関係なしにただただ楽しく遊んでいたのに歳を重ねただけで何が変わっていくのか
学んで経験すればするほど悩みが増えるのかな

あぁ、まだ犬が吠え続けてる

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カルヴェロ

4.5さすがオスカー監督でした。

2020年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

少女惨殺事件を背景に、少女の父親、捜査する刑事、彼等の幼馴染の男性が繰り広げる群像劇。

クリントイーストウッドが監督を務める秀作です。サスペンスとしても、人間ドラマとしても評価できる作品でした。
「娘を失った父親」、「恋人を失った少年」、「過去のトラウマから抜け出せず苦しむ男性」、そして「彼等の家族」。彼等の怒り、悲嘆、苦しみと愛情。それらの感情を、映画全体から感じることが出来ました。
サスペンスとしても秀でていると感じました。無理なトリックや設定はなく、でも意外性もあり、そして悲しい結末。
正直、私はクリントイーストウッドは俳優としては余り好きな俳優ではなかったので、監督作品も避けていたように思います。
ただ、この作品はもちろん、「15時17分、パリ行き」等を鑑賞すると「流石オスカー監督」だと感じざるを得ませんでした。

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よし