「「セブン」、「ミスト」の次くらいに・・・・・」ミスティック・リバー ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
「セブン」、「ミスト」の次くらいに・・・・・
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「セブン」、「ミスト」の次くらいに後味の悪いラストだった(ただその2つは飛び抜けて後味が悪いので、後味の悪い映画ワースト3に入れることにはちょっと気が引けるが)。
サスペンスとしてはいい映画だが、クリント・イーストウッドらしい。つまり、後味が悪い。
デイブが、娘を殺したと勘違いしたジミーに殺されるのは、見ている観客の感情を踏みにじるようなものだ。
百歩譲ってデイブが殺されたとして、その後の子供たちのパレードはいただけない。
デイブを殺した翌日のジミーが道端に憔悴した様子でたたずんでいて、そこにショーンが現れ、娘を殺したのがレイの子供たち2人だったと告げる。そこでデイブを殺したのが間違いだと分かった複雑な表情のジミー。デイブに最後に会ったのはいつと聞かれたジミーは25年前と答える。そこで25年前にデイブが連れ去られたような道を1人とぼとぼと歩くジミーがいたが、そこで自殺するのであればまだ納得ができた結末だったが。
あの最後のパレードでは、ジミーとショーンは楽しそうに見ているが、デイブの奥さんだけは悲しそうだったシーンは何だったのか?結局、子供の頃から死ぬまで貧乏くじを引いたのはデイブだけだったと言いたいのか?
<その他気づいた点>
・デイブが変質者を殺した時間と、ケイティが殺された時間がほとんど同じと言うのはあまりにも偶然すぎないか?あえて、デイブがケイティを殺したように観客に思わせたかったためだろうか?
・ショーン・ペンの演技が素晴らしい。
・音楽は特に印象に残らなかった。
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